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JapanRx / HIV感染死亡率の減少の理由

HIV感染死亡率の減少の理由

高所得国のHIV陽性患者5万人を分析した研究によると1999年/2000年以来抗レトロウイルス療法により半減しています。結果10年前と比較してエイズが原因となっている心血管疾患及び肝疾患による死亡リスクは低下しています。全世界でHIV患者は3530万人いるとされ、2012年には160万人がエイズ関連の病気により死亡しました。 疾病管理予防センター(CDC)によると、米国では110万人のエイズ感染者がおり6人に1人が感染に気づいていないとされています。 2010年にはおよそ15529人がエイズと診断された人が死亡しました。 2014年の国際エイズ会議では抗エイズ薬の副作用に関するデータが発表されました。 ロンドン大学カレッジの研究執筆者であるColette Smith博士と抗エイズ薬コホート調査チームは1999年から2011年までのエイズによる長期的死亡率の動向を分析し、おそよ6年間にわたり追跡調査を行いました。調査期間にわたり、どのケースでの死亡率も低下しました。 非エイズ、がん患者はわずかに増加しました。 期間中に死亡している3909人はエイズ関連の原因が29%、肺がんを含む癌全般が15%、肝炎など肝臓の病気が13%、心血管疾患が11%となりました。 死因分析では10年前と比較してエイズ関連の病気である心血管疾患と肝疾患による死亡リスクが低下したことを示しました。 あらゆる病気による原因による死亡率は1999年-2000年に1000人あたり17.5人であり2009年-2011年には1000人あたり9.1人となり、約50%低下しました。 エイズ関連が原因による死亡率は5.9から2.0に低下し、 肝臓の病気による死亡率は2.7から0.9、心血管疾患による死亡率は1.8から0.9に低下しました。 エイズに関連しない癌による死亡率は増加しました。 Colette Smith博士は「 近年のエイズ関連の病気による死亡率低下はCD4(T細胞テスト)の機能向上と考えられており抗レトロウイルス療法の有効性を証明しています。良い傾向ではありますがエイズ関連の病気による死亡はいまだ主要な死亡原因となっております。免疫不全が起こる前に早期に病気を発見するために抗レトロウイルス療法を続けることはエイズによる死亡率を下げるために必要です。」 研究チームは死亡率の低下の変化は患者の背景、ウイルスの抑制技術向上、T細胞テストの技術向上とは関係ないと考えており、理由は高血圧、糖尿病、肥満を持っている患者の割合が増加しているため と考えられています。 死亡率低下は非喫煙者割合増加、アルコール消費、肝炎持ちの低下なども考慮されました。 抗レトロウイルス療法の有効性は疑う余地がありませんが未だ多くの患者は治療を受けられていません。 抗レトロウイルス療法はまだ早期の段階であり、治療法がないままでは多くの患者はこの治療法を続けなくてはいけません。さらに予期せぬ治療結果が起こらぬように治療の研究を続けることが必要です。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/279772.php