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JapanRx / HIV患者の有害事象を減らすことが判明した抗菌薬

HIV患者の有害事象を減らすことが判明した抗菌薬

イギリス、カナダ、ウガンダおよびジンバブエからの研究者で構成された大規模なチームは、抗菌薬コトリモキサゾールがHIV感染の子供の健康上の有害事象を減らすことを発見しました。

『Science Translational Medicine』誌に掲載された論文の中で、
このグループは、若いHIV患者における抗菌薬の有効性のテストと彼らが発見したことを報告しています。

過去数十年にわたり、科学者たちはHIVに感染した人々の治療で大きな進歩を遂げてきました。
少なくとも先進国に住んでいる人々の間では、HIVは、もはや致命的な病気とは見なされていません。

しかし、アフリカの多くの地域では、状況はさらに深刻になっています。
感染した多くの人々は、感染症を治療するのに必要な薬剤を購入する余裕がないのです。
また、感染スピードが速いという問題もあります。

そのような状況下で、アフリカの医療関係者はHIV感染者、特に子供たちを救うための他の方法を探しています。
そういった治療法の1つは、予防効果がある安価な抗生物質コトリモキサゾールです。

研究者らは、この薬が肺炎などのHIV感染症に関連する健康上の有害事象も減らす可能性があると期待しています。
この新たな試みの中で、研究者たちはこの抗菌薬が本当にHIV患者の役に立っているのか調査を行いました。

研究者たちは、ウガンダとジンバブエに住むHIV感染症の293人の子供たちに96週間コトリモキサゾールを与えました。
それから、すべての子供たちから血漿サンプルを採取し、また、これらの子供たちの半数には、抗菌薬の投与を止めました。
研究者たちは、それから48週間後に、再びすべての子供たちから血漿サンプルを集めて、そこで見つけたものを比較しました。

研究者らは、コトリモキサゾールを継続して服用していた子供は、薬を服用していない子供と比較して全身性炎症が低かったと報告しています。

また連鎖球菌の活動レベルの減少が見られました。
より具体的には、彼らは、抗菌薬の服用を中止した子供たちが、薬を服用し続けた子供たちよりも、健康上の有害事象を発生する可能性が18%高いことを発見しました。  

この抗菌薬の体への影響を詳しく調べ、研究者らは16人の成人患者において炎症性分子の産生を阻害する免疫細胞に直接作用することを発見しました。

彼らは、HIVは抗生物質に対して広範囲の耐性があるにもかかわらず、HIV患者にコトリモキサゾールを与えることで、健康上の有害事象をある程度、軽減することができると結論を下しています。

【以下のウェブサイトより引用】
https://medicalxpress.com/news/2019-04-common-antibiotic-adverse-health-events.html