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JapanRx / FDAは、電子タバコ「ベイプ(VAPE)」を使用した若者の発作症例を報告

FDAは、電子タバコ「ベイプ(VAPE)」を使用した若者の発作症例を報告

米国食品医薬品局(FDA)は火曜日に、電子タバコベイプを吸った後に10代の若者が発作を起こした症例について注意を呼びかけました。

FDAの理事であるスコット・ゴットリエブ医師は、ニュースリリースで次のように述べています。
「発作やけいれんはニコチン中毒の潜在的な副作用として知られており、科学文献ではニコチンを含有する電子たばこのリキッドを意図的に、もしくは誤って飲み込むことと関連しているとの報告がされています。」
とあるエージェンシーのレビューでは、2010年から2019年初めにかけて、電子タバコ使用後の発作が35件発生していたことが確認されました。

ゴットリエブ医師は次のように付け加えています。
「電子タバコ使用者の総数と比較すると35件はそれほど多くないかもしれませんが、それでもこうした報告事例には懸念があります。」
「また、全ての症例が報告されているわけではないと考えています。35件の報告があったことで、電子タバコリキッドの飲み込みと発作の関連性について科学的調査を行う必要性を感じています。」

ゴットリエブ医師は、医療関係者はベイプが発作を引き起こす可能性があることを未だ確信していないことを強調しました。
しかし、次のように話しています。
「公衆衛生機関として、我々が規制する製品に関する潜在的な安全上の懸念について伝えることが私たちの仕事であるため、早い段階でこの情報を公開しました。」

ゴットリエブ医師は、35件の発作症例に明確な共通パターンは無いと言います。

「例として、この発作症例は、初めて電子タバコを使用した人と、既に使用経験があった人両方から報告されています。」と彼は話します。
「中には、電子タバコの使用者に発作診断の既往歴があるケースもありました。
その他少数の報告例では、発作はマリファナやアンフェタミンなどのその他物質の使用に関連して起こったことが示されています。
またこうした発作は、タバコを数回ふかした後に起こったケースもあれば、1日中使用した後に起こったケースもありました。」

あるタバコの専門家は、この関連性は調査に値すると話しています。

ニューヨーク州グレートネックにあるノースウェルヘルスのタバコ対策センター(Center for Tobacco Control)に努めるアンドレア・スパタレラ医師は、次のように話します。
「研究では、高濃度のニコチンは健康に重大な影響を与え、発作を引き起こす可能性があることが示されています。」

「電子タバコの使用者は、ニコチンの濃度について理解していない、もしくは誤解している可能性があり、潜在的リスクにさらされています。
と彼女は述べました。

またスパタレラ医師は、以下のように付け加えています。
「ベイプ装置からのニコチン過剰摂取と発作の可能性についてさらなる調査を行うことで、これらの装置の安全性を今まで以上に保証できる可能性があります。」

ある神経科医は、医師はこの潜在的なベイプの危険性について警戒するであろうと言います。

ニューヨークのレノックスヒル病院で神経学の指導をサポートするデレック・チョン医師は、発作を起こした患者には「何が引き金になったか」を尋ねると言います。
また、このFDAによる新たな警告により、「医療関係者が発作をおこした患者の分析に際して行う質問リストに、電子タバコや、そのタバコに含まれる成分、使用量を含めることになります。」と話しました。

これは電子タバコによる健康上の第一懸念事項ではありません。
ゴットリエブ医師は、電子タバコの使用中に吸い込むベイプ中の化学物質によって起こる肺の健康に関する問題が、既に提起されていると述べています。
そして、1月に発表された研究では、ベイプの使用により心臓発作や脳卒中のリスクが上昇する可能性が示されています。

過去2年間、FDAは10代の若者の間で急増するベイプの使用に歯止めをかけようと試みてきました。

ちょうど先月、いくつかの味付きのベイプ製品の未成年者への販売規制が推進されることが発表されました。

新しい規則の下では、ほとんどの形態の味付き電子タバコは、顧客が入店したさいに年齢確認を行う店舗でのみ販売されるか、、販売店は年齢制限を設けたベイプ販売専用のエリアを設置を義務付けられるようになります。
また、規則違反の会社の製品は市場から取り除かれると言います。

ゴットリエブ医師は火曜日に、次のように話しました。
「私たちはニコチンが、特に若者の発達中の脳において、無害な物質ではないことを知っています。」
「また、主に青少年や若年成人の非喫煙者のニコチン摂取や中毒が、公衆衛生上の懸念を引き起こしていることを知っています。
こうしたリスクやその他多くの理由により、子供はいかなるタバコ製品も使用すべきでないと確認しています。」

FDAは、電子タバコの使用により発作を経験したことがある人は、FDAのウェブサイトにて事例を報告するよう呼びかけました。

出典:2019年4月3日更新『FDA Reports Cases of Seizures Among Young Vapers』Web MD(2019年4月5日に利用)
https://www.webmd.com/mental-health/addiction/news/20190403/fda-reports-cases-of-seizures-among-youn...