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COVID-19コロナウイルスは、1918年のスペイン風邪と比較してどう違う?

世界では、今までに、他と比較した疫病の大流行がありましたが、1つ共通していることがあります。

これらの大流行はすべて、命にかかわり世界的な健康危機をもたらします。

世界で最悪のアウトブレイクの1つには、1918年のスペイン風邪があります。

現在のコロナウイルス感染症(COVID-19)の発生は、1世紀以上前に世界を襲ったスペイン風邪と比較されています。

H1N1インフルエンザウイルスが関与した2つのパンデミックのうち、1918年のインフルエンザのパンデミックは、世界中で5億人が感染し推定では、1,700万から5,000万人の死者が出ました。

一方、現在のコロナウイルスの大流行は、これまでに3,996人が亡くなり、この記事の執筆時点で世界中では113,582人が感染しています。

 COVID-19の症例は着実に増加しており、現在100を超える国が影響を受けています。

中国、韓国、イタリア、イランが最も多くの症例を抱えています。

世界中の保健当局と科学者は、ウイルスの拡散を封じ込めようと急いでいます。

 

新型コロナウイルスはスペイン風邪と比較してみるとどう違うのでしょうか?

 

肺炎は致命的

両方の感染症は肺炎を引き起こす可能性があり、これがCOVID-19の多くの死の原因となっています。

 COVID-19の肺炎のタイプは、1918年のスペイン風邪と似ています。

ただし、COVID-19の死亡率は、1918年のスペイン風邪の死亡率よりも何倍も低くなっています。

スペイン風邪とCOVID-19はともに感染性呼吸器疾患であり、いくつかの症状を共有しています。

両方の感染症は、発熱、咳、そして体の痛みを引き起こします。しかし、スペイン風邪では、COVID-19の患者では見られない、吐き気や下痢の症状がありました。

さらに、スペイン風邪の患者の肺は泡状の血中物質で満たされ、それが顔色を蒼白にし、窒息しました。

COVID-19患者では、病態の兆候の1つは息切れです。

この感染症の最も一般的な症状は、発熱、せき(通常は乾燥)、息切れ、または呼吸困難です。

 

COVID-19は高齢者と免疫不全の人々には脅威

COVID-19は通常、免疫系が低下した人を攻撃します。

高齢者と免疫系が低下した人が、この病気で亡くなった人の大部分を占めています。

中国疾病対策センターは、国​​内のほとんどの症例、または全症例の87%が30歳から79歳までの人々であると報告しています。

若い成人や青少年、および子供もウイルスに曝されたり感染する可能性がありますが、症状は軽いか、場合によってはまったくありません。

報告書によれば、感染者のうち20代の人の場合は8.1%、青年は1.2%、9歳以下では0.9%でした。

一方、1918年のスペイン風邪の流行は、若い成人の死亡率が異常に高く、健康な若い成人が多く感染しました。

したがって、科学者たちはパンデミックを「史上最大の医学的ホロコースト(greatest medical holocaust in history)」と呼んでいます。

ある研究では、スペイン風邪に感染した若者の割合の高さに対処する歴史的なデータを調査しました。

そこでは高齢者が以前に発生したインフルエンザの流行から免疫を獲得していた可能性があることが示されました。

 

スペイン風邪の流行は広がりが遅かった

飛行機を使っての旅行は1世紀前ではまだ新しかったので、スペイン風邪の広がりはより緩やかでした。

このウイルスは、飛行機ではなく鉄道と海路を介して拡散しました。

一部の国では、インフルエンザが自国に到達するまでに数か月、さらには数年かかり準備をする時間がありました。

歴史家はスペイン風邪の広がりは第一次世界大戦で出征した軍隊によるものとしています。

今日、飛行機が国の間の移動に使用される旅行が一般となり、COVID-19は急速に広がっています。

今回、新型コロナウイルスが発生した中国の湖北省武漢市で行われた学校閉鎖や、集会の禁止、一部の村の閉鎖など、一部の地域では、1918年にウイルスを水際で止めた従来の効果的な方法でウイルスを封じ込めました。

現在、同じ方法が、COVID-19により400人以上が亡くなった北イタリアで実施されています。

 

死亡率はスペイン風邪の方が悪い

1918年のスペイン風邪の死亡率は、COVID-19の2〜3%と比較し、推定で10〜20%でした。

しかしスペイン風邪の世界的な死亡率は、当時、報告されなかった症例が多いため不明です。

約5億人または世界人口の3分の1がこの病気にかかりましたが、死亡者数は最大で5,000万人と推定されています。

 

より良い公衆衛生と現代医学の革新

スペイン風邪は2年間継続し、死亡例の大多数は1918年の秋に発生しましたが、流行の第2波は戦時中の軍隊の動きによって変異ウイルスが広まったことにより引き起こされました。

その当時、公的資金の大部分が軍事活動に流用されており、ほとんどの国で公衆衛生システムはまだ優先事項ではありませんでした。

医者にかかれるのは中産階級、または裕福な人だけで、ほとんどの人は医者にかかる余裕はありませんでした。そのため、このウイルスでは栄養不良や衛生状態の悪い都市部の貧困層の人が多く亡くなりました。

当時、多くの人々は基礎疾患を抱えていても医療サービスを受けることができなかったのです。

現在、コロナウイルスの大流行において、ほとんどの国では医療システムが正しく機能しています。

 発展途上国では、ヘルスケアシステムは脆弱ではありますが、患者に対応できる医師や医療従事者がおり、病院があります。

さらに、医学の革新は世界中で絶えず進んでおり、科学者や健康の専門家が新型コロナウイルスによる病気のワクチンや治療方法を見つけようと競っています。

【以下のリンクより引用】

https://www.news-medical.net/news/20200309/How-does-COVID-19-coronavirus-compare-to-the-1918-Spanish-flu.aspx

News Medical Net

 

How does COVID-19 coronavirus compare to the 1918 Spanish flu?