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COVID-19はどのように体に影響するのか

2019-nCoVとしても知られる新型コロナウイルスSARS-CoV-2は、COVID-19を引き起こすウイルスであり、世界中に広がり、ほとんどすべての国でパニックを引き起こしています。

若い患者での死亡率は1%から2%ですが、高齢者や病気の患者の死亡率は約5%から8%であり、人体の複数の臓器系を破壊する可能性があります。

2020年3月に米国内科学会の医学学術雑誌アナルズ・オブ・インターナル・メディシン(Annals of Internal Medicine)に発表されたウイルスに関する最近の研究では、上気道内でのウイルスの急速な繁殖が明らかになり効率的なウイルス排出について明らかにしています。

臨床での回復から2週間後でも痰の中にウイルスの存在が見られるようです。病気は、症状の発症前、症状が見られる期間中、さらには回復後でも拡散します。

 

肺への影響

ウイルスは他のコロナウイルスと同様に呼吸器ウイルスであるため、ほとんどの患者においてCOVID-19は主に肺疾患となります。

それは、通常、咳中にしばしば発生する呼吸器の飛沫を介して人から人へ伝染します。

最初の兆候は発熱と咳です。

これは悪化して肺炎になることがあります。

感染者の80%以上は症状が軽度であると考えられており、残りは重症または重篤な疾患を発症しています。

感染初期では、ウイルスは粘液産生細胞と繊毛細胞の両方の肺細胞を攻撃します。

前者は粘液を生成して肺組織を湿らせ、肺上皮の表面を有害な生物から保護する役目があります。繊毛は異物や生物を取り除きます。

SARSと同様、COVID-19を引き起こすウイルスは、繊毛細胞も標的にしているようです。それにより、次第に気道が炎症性の液体や破片で満たされ、両側の肺炎と息切れを引き起こします。

この段階で、免疫システムが活性化され、ウイルスの存在が検知されます。

肺は、損傷した細胞を除去して肺組織を修復する免疫細胞で満たされていますが、これは感染部分に局所的な損傷を通常通りに維持する慎重に規制されたプロセスです。

しかし、免疫システムが過剰に働くことは、善よりも有害となることがあり肺は体液でさらに詰まります。

ステージ3になると、肺の損傷の増加が始まり、最終的には、一部の患者には呼吸不全または一部の生存者での説明のつかない肺損傷が起こります。

重度のCOVID-19感染者の肺が特徴的に蜂巣状をしているのは、SARSウイルスによって生成されるものと非常に似ています。

これは、過剰な免疫活動によって引き起こされる肺組織の「穴」が原因であると考えられており、その結果、さらなる損傷から肺を保護するだけでなく、肺の硬直も増加させてしまいます。

硬くなった肺は、体と大気の間での適切なガス交換をもはやサポートしなくなります。

これと共に発生する炎症により、薄膜が肺胞から血管を分離し、漏れやすくなり、より多くの液体が肺に注ぎこみ、肺が酸素化を実行できなくなります。

フリードマン氏は次のように述べています。

「重度の場合、基本的に肺に体液が溢れ呼吸ができません。そのようにして人々が死んでいくのです。」

腸への影響

SARSウイルスと同様に、新規コロナウイルスは腸上皮の受容体に結合し、これらの細胞内で繁殖し、損傷と下痢を引き起こします。

2つの研究において感染した患者の便サンプルの中にウイルスが検出されました。

これは、おそらく、糞便感染が発生していることを示しており胃腸症状が引き起こされている可能性があります。

SARS-CoV-2ウイルスは、また、口の中に豊富にあると思われるACE2受容体にも結合し、おそらくそれが、ウイルスの空気感染の原因となる可能性があります。

 

血液への影響

免疫系の過剰な活性化により、肝臓酵素が高い数値となり、血球数および血小板数の減少、血圧の低下などが、引き起こり身体全体が混乱する可能性があります。

一部の患者は、重度の低血圧を発症し、その結果、心停止と腎機能の急停止さえ生じています。

ウイルス学者の疑問は、これがウイルス自体によるものなのか、激しい炎症過程で放出されるサイトカインのオフターゲット効果によるものなのかということです。

サイトカインは、より多くの免疫細胞を炎症または損傷部位に引き付けるために免疫細胞によって放出される化学物質です。

それらの役割は、感染した細胞を破壊し、これらの細胞内での増殖を防ぐことにより侵入したウイルスの成長を止めることです。

重度のコロナウイルス感染症では、サイトカインの放出が調整できなくなる可能性があり、感染しているかどうかに関係なく、無秩序に荒らし細胞の死滅を引き起こします。

これは、死んだ細胞または死にかけている細胞から細胞内成分が放出されるため、重度の炎症を引き起こす可能性があります。

これにより、肺血管が弱まり、肺胞または気嚢に、文字通り出血します。

サイトカインは心臓や他の血管にも影響を与え、複数の臓器への血液供給を低下させ、その結果、体全体に深刻な損傷をもたらします。

最も深刻な状態となると最終的に、過剰なサイトカイン活性と身体の残りの部分への血液供給を危うくする心臓の弱まりにより多臓器不全が引き起こされます。

そのため、肺、肝臓、脾臓、および腎臓への組織損傷を発生させるサイトカインは、ウイルス自体と同じかそれ以上に重要です。

 

肝臓への影響

肝臓へは血液供給が豊富であるため、新型コロナウイルスの侵入が容易です。

一度感染すると肝機能が損なわれます。

肝臓は、脳と心臓を除くすべての臓器の中で最も忙しく動く最も重要な臓器であり、食物から数千の物質を解毒し、体の必要に応じてさまざまな栄養素を蓄積し、脂肪吸収を助ける胆汁を作ります。

肝臓の損傷は、新しい肝臓細胞の再生によって迅速に補われ、それにより、肝臓は非常に丈夫になり、損傷に強くなります。

新型コロナウイルス感染症では、肝臓の酵素が血液中にこぼれることで肝臓が損傷します。それは、激しい免疫応答によって引き起こされる直接または副次的な損傷である可能性があります。専門家によると肝不全はSARS感染患者では唯一の死因ではありませんでした。

 

腎臓への影響

以前のSARSおよびMERS流行と同様に、現在の新型コロナウイルスは一部の患者で急性腎障害を引き起こしますがそれは稀です。ただし、腎障害が発生した場合、ほとんどが致命的です。

このウイルスは、選択的にではなく、低血圧、敗血症、または代謝破壊を引き起こすことにより、腎尿細管を攻撃するようです。

一部の薬物は腎障害を引き起こすこともありますが、より深刻な場合では、激しい炎症によって引き起こされるサイトカインストームが原因となります。

多臓器損傷、長時間の人工呼吸器の使用、および抗生物質も、腎不全を引き起こす可能性のある要因になる可能性があります。

比較的手つかずのままである領域の1つは、垂直感染です。

これは、新型コロナウイルスと同様以前発生したウイルスのいずれでも発生することはありませんでした。

 

【以下のリンクより引用】

What does COVID-19 do to the body?

News Medical Net