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COVID-19との闘いが成功した後、日本は新たな課題に直面:臨床試験の患者不足

日本はCOVID-19の蔓延抑制に成功した国の1つです。
しかし驚くべきことに、この成功によって、国が講じる急速に成長する疾患に対する対抗を妨げ得る、別の問題が引き起こされました。

ジョンズホプキンス大学の統計によると、日本におけるCOVID-19の確定症例数は17,900件を超えているといいます。
しかし、この国の回復率は非常に高く、現在、16,260人以上の患者が治療に成功しています。

しかし、回復する患者数が多いため、臨床試験に登録する患者が不足しています。
日本政府は7月に最初の人体検査を開始したいと考えているものの、当局は、研究者がコロナウイルス患者の募集に苦労しているため、開始時期に遅れが生じる可能性があると述べています。

臨床試験では、コロナウイルス感染の管理に役立つ、富士フイルム社製のアビガンに焦点を当てます。
ロイター通信は水曜日、ロシアとインドでは既にこの薬がCOVID-19療法として承認されていると報道しています。

アビガンは、中国当局が患者のCOVID-19からの回復に役立つと発表したことで、今年3月に医学界からの注目を集めました。
現在、世界中で、本薬の効果を確認することに焦点を当てた研究が25件実施されています。

日本の安倍晋三首相もまた、アビガンを感染症管理に役立てるために使用することを支持しました。
しかし、COVID-19の患者数が減少しているため、国は富士フイルム社製造の薬の試験において、他の国に遅れをとる可能性があります。

ロイター通信によると、中部の群馬大学病院でアビガンの試験を実施する研究チームに所属する中村哲也氏は、次のように述べたといいます。
「コロナウイルス感染者数が減少しているため、臨床研究が完了するまでにはしばらく時間がかかると考えています。」
「アビガンは海外では承認されているにもかかわらず、日本では承認されていないのが残念です。」

日本では、COVID-19を治療できる可能性のある薬やワクチンに関する臨床試験が、他にも54件存在します。
しかしその大半が、未だ患者を募集している段階にあります。

日本に拠点を置くヘリオスKK社は、国内の感染者数が少ないため、治験における困難に直面している研究チームの1つです。
バイオテクノロジー企業である同社は、4月に実験的な肺治療試験のためにCOVID-19患者を募ることを計画しました。

「日本では患者数が少ないことを考慮してコホートのサイズを慎重に決定したので、約5人の患者のみを対象にしようと考えています。」と、最高財務責任者のリチャード・キンケイド氏は述べました。

治験に参加する患者が不足しているため、日本は海外のデータと結果に頼りながら、COVID-19の治療法の試験または開発を行う可能性があります。

出典 2020年6月25日更新 Medical Daily『Japan Faces New Challenge After Successful COVID-19 Fight: Patient Shortage For Clinical Trials』(2020年6月25日に利用)
https://www.medicaldaily.com/japan-faces-new-challenge-after-successful-covid-19-fight-patient-short...