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AYA世代でのがんの診断段階と死亡率に見られる地理的格差

2021723日(ヘルスディニュース)-Cancer誌のオンライン版に78日に公開された研究による発表では、癌を患う青年および若年成人(AYA世代)の場合、地方の郡に住み、診察を受けるべき病院から遠く離れて住んでいることが、癌の診断の遅れとと死亡率の増加に関連しています。

セントルイスにあるワシントン大学のキンバリーJ.ジョンソン医学博士らは、2010年から2014年に癌と診断された15歳〜39歳のAYA世代に関するデータを検証しました。

診断時に大都市圏および都市圏、都市部、または地方の郡部と居住地域が定義されました。

患者の住居と診察を受けた病院との間の距離は、短距離、中距離、または長距離で分類されました。

この研究のステージ分析には146,418人のAYA世代の人々が含まれ、また、生存分析には178,688人のAYA世代の人々が含まれていました。

研究者らは、診断時にステージの後期対早期(ステージIIIおよびIVIおよびII)を有する確率が、大都市圏に住む人々と比べて地方で生活する人の方が、また、診察病院までの距離が、短い人に比べて長距離である場所に住む人々(オッズ)で増加したことを発見しました(オッズ比、それぞれ1.161.20)。

死亡のリスクは、地方と大都市の郊外住む人々、および診察病院までの長距離と短距離に住む人々で増加しました(ハザード比、それぞれ1.171.30)。

首都圏、都市、または地方の居住地と居住距離のカテゴリと生存率との関連のうち、それぞれ54%と31%が病期によって媒介されていました。

ジョンソン氏は声明のなかで、次のように述べています。

「この研究が、AYA世代でのがんの生存における地理的格差に注目が集まることを願っています。」

「これらの発見のメカニズムを理解し、こういった格差に対処するための介入を作り出すために、さらなる研究を実施することが重要となるでしょう。」





【以下のリンクより引用】

Geographic Disparities Found in Cancer Diagnosis Stage, Mortality for AYAs

healthday

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