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6月25日時点で、コロナウイルスパンデミックについて知っておくべきこと

  • ここでは、COVID-19コロナウイルスパンデミックに関する厳選した最新ニュース及び最新情報を知り予防に役立てるためのヒントやツールを紹介しています。
  • 今日の見出し:IMFが経済成長予測を加工修正し、英国は人間を対象としたワクチン試験を開始し、米国の知事は8つの州からの訪問者に対し2週間の隔離を命じました。


1.    COVID-19が世界に与える影響

ジョンズ・ホプキンス大学によると、世界のコロナウイルス症例は現在、940万件を超えているといいます。このウイルスによって48万2千人以上が死亡し、470万人以上が回復しました。

IMFは政界の経済成長予測を下方修正し、現在2020年には4.9%減少すると予測しています。
4月時点の予測では、減少率は3%でした。

英国はインペリアル・カレッジ・ロンドンにて、約300名のボランティアを対象とした新しいCOVID-19ワクチンの人体試験を、今後数週間のうちに開始する予定です。

メルボルンでは感染症例が増加した後、今後10日間で10万人への実施を目標とした訪問検査を実施する予定です。

中国では過去24時間で19件の新規症例が報告され、1日前の12件から上昇しています。

ベトナムのグエン・スアン・フック首相は、第2波の恐れがあるため、海外の観光客を受け入れることはまだしないと述べました。
国内での死亡症例は無く、確定感染症例数も350件強に留まっています。

パリのエッフェル塔が再開されますが、訪問者は階段を上る必要があります。


2.    米国知事が高リスクの州に隔離命令

ロイター通信によると、北東部の州であるニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットでは、3月以来1日あたりの新規症例数が2番目に多い記録が出たことを受けて、同3州の知事は、米国の8つの州からの訪問者に対して隔離を行うよう命じています。

ニュージャージー州のフィル・マーフィー州知事は、3州が義務化した隔離は「賢明な判断」だと述べています。

「私達3名の州知事は人々と地獄の日々をくぐり抜けてきました。今すべきことは、人々にもう一度規制を課すことです。」と彼は述べています。

訪問者が14日間の隔離が求められる州は、新規症例数に基いて決定されます。

現在、隔離は、アラバマ州、アーカンソー州、アリゾナ州、フロリダ州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テキサス州、ユタ州からの訪問者、およびこれらの地域から戻ってきた3州の住民に適用されます。

ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ氏は、隔離規則に違反した者は、初回の犯罪では1,000ドル、再犯の場合は5,000ドルの罰金に処せられると語りました。

これまで米国では230万人を超える感染患者が確認されており、12万1千人を超える死者が出ています。


3.  WHOが酸素不足を警告

テドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は、COVID-19の重症患者を治療するための酸素濃縮器の不足について警告しました。

6月24日に行われた世界保健機関のメディアブリーフィングで同氏は、WHOの推定によると、現在週約100万件の新規症例が発生しているため、世界では1日あたり約620,000立方メートルの酸素が必要であり、これは約88,000の大型ボンベに値すると述べました。

しかし、現在、多くの国で酸素濃縮器の入手が困難になっています。
需要が供給を上回っているからです。

テドロス局長は、次のように述べています。
「WHOと国連パートナーは、さまざまな民間ネットワークを通じて世界中の製造業者と協力し、酸素濃縮装置を最も必要としている国のために購入しようとしています。」

彼は、WHOはコロナウイルス症例数が来週中に1000万人に達すると予想していると付け加えました。

アウトブレイク初月に報告された症例数は1万件以下でしたが、過去1か月には約400万件近くの報告が出ています。

出典 2020年6月25日更新 World Economic Forum『COVID-19: What you need to know about coronavirus on 25 June』 (2020年6月26日に利用)
https://www.weforum.org/agenda/2020/06/covid19-what-to-know-coronavirus-25-june/