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JapanRx / 667%の驚異的な薬価の高騰

667%の驚異的な薬価の高騰

米国では薬物価格が手に負えない程上昇しています。
これは非良心的、非道徳的であり、犯罪にあたる可能性があります。

価格つり上げの最もひどい例の一つとして、カリフォルニア州ではフルオキセチン(抗うつ剤プロザックの一般名)の小売価格が9ドルから69ドルと、667%もの気が遠くなるような価格の急騰がありました。
価格高騰の背景には、アメリカの人々の犠牲にして製薬会社の利益を高める以外の医療上またはビジネス上の理由は存在しません。
フルオキセチンはジェネリック医薬品であり、特許がないため、通常安価であるはずなのです。

そしてこの価格は、アメリカ人の顧客がフルオキセチンの購入に支払う最高価格ではありません。
医療制度および雇用主のコンサルタントであるRx Savings Solutionsによると、ある形態のフルオキセチンの価格は、879%もの高騰を見せたといいます。

フルオキセチンは、2019年の最初の6か月で価格が高騰した3,400種類を超える薬の1つです。
高騰率は、2018年の同時期と比較して、合計17%も高くなっています。

今年の平均値上げは10.5%となり、9月の米国のインフレ率である1.7%の6倍にあたります。

価格高騰を緩和するための法律は存在せず、薬価は上昇しており、これは今後も継続します。
今年、議員とトランプ政権が薬価に上限を設けるとの約束があったにも関わらず、処方薬の価格は高騰しています。

2019年大幅な価格上昇に見舞われたその他の一般的な薬は、以下の通りです。

  • モメタゾン0.1%外用クリーム(湿疹などの炎症性皮膚疾患の治療薬):Rx Savings Solutionsによると、381%の値上げ
  • プロメタジン/コデイン6.25-10mg/5mL内服液(鎮痛剤および咳止め薬):326%の値上げ
  • ガンファシン2mg錠(ADHD治療薬):200%の値上げ

カイザーファミリー財団の調査によると、アメリカ人の5人に4人が処方薬の価格は不合理であると考えているといいます。

調査によると、こうした法外な価格設定のため、患者の3分の1が処方薬を避けているといいます。

Rx Savings Solutionsの創設者兼CEOのマイケル・レア氏は、この価格上昇は、利益向上に対する株主からの圧力の組み合わせにより発生していると述べています。

出典: 2019年10月25日更新 Medical Daily『Drug Costs Shockingly Up By 667%』(2019年10月31日に利用)
https://www.medicaldaily.com/drug-costs-shockingly-667-percent-444944