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1日に2杯の牛乳を飲むことで早発閉経を予防する

米臨床栄養学会誌(American Journal of Clinical Nutrition)に発表された新しい研究によると、
食事からのビタミンDの摂取量が多い女性は、早発閉経を経験する可能性が低くなるといいます。

マサチューセッツ大学の研究者らは、カルシウム値とビタミンDの消費、閉経年齢の関連を調べました。

研究では、20年に渡り約116,000人の女性が追跡調査されました。
期間中、被験者のうち2,041人が45歳以下で更年期と診断されました。
食事に関するアンケートを使用し、ビタミンDとカルシウムの消費量を測定しました。

通常更年期が始まる時期は民族集団によって異なります。
通常48〜55歳の間に起こり、女性の10%は40~45歳の間に更年期を経験します。

研究の結果は興味深いものでした。
日々の食事、特に乳製品から最も多くビタミンDを摂取した人は、早期閉経を経験する可能性が18%低くなりました。
理想的な1日の摂取量は、ビタミンD強化牛乳2.5杯分(1杯230ml)です。

食事からより多くのカルシウムを摂取することの効果は最小限にとどまりました。
しかし40歳以降、サプリメントでカルシウム摂取量を増やすことは、早期閉経リスクを高めるようでした。
ビタミンDサプリメントの摂取と、早期閉経が起こる可能性の変化の関連は確認されていません。

サプリメントは全く必要ないかもしれません。
カルシウムサプリメントは骨の健康のために長年推奨されてきましたが、これは健康効果以上の害を及ぼしているという証拠が多数存在します。
全脂肪乳製品は悪い報道がなされることが多いですが、新しい研究ではこの摂取は全く安全であることが示されています。

この研究の観察結果はこれらの関連性を示しているものの、因果関係は証明していません。
とはいえ、この調査結果は生物学的に妥当であるようです。
ビタミンD受容体は、卵巣組織に豊富に含まれています。
ビタミンDは、老化の影響から卵巣を保護することも知られています。

早期閉経は、心血管疾患や骨粗鬆症のリスク増加など、いくつかの健康問題に関連しています。
いくつか例外はありますが、通常早期閉経は遺伝的にあらかじめ決定されています。
例外としては、自己免疫疾患や手術、化学療法、放射線によって引き起こされる場合があります。

結果を断定するにはさらなる研究が必要となります。

出典:2017年6月27日更新Medical Daily『Avoid early menopause by drinking two glasses of milk a day, new research suggests』(2019年4月26日に利用)
https://health.spectator.co.uk/avoid-early-menopause-by-drinking-two-glasses-of-milk-a-day-new-research-suggests/