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1日あたりの鉄摂取量

鉄が不足すると、良く知られてた症状が現れます。
鉄欠乏症があると、疲労感や倦怠感、顔の青ざめ、不安の症状が出たり、痣ができやすく、手足が冷たく、爪がもろくなることがあります。
また鉄欠乏症は、土を無性に食べたくなるなどの異常な渇望、異食症として知られる疾患を引き起こすことがあります。
一方で、鉄を摂りすぎると関節痛が起きたり、病気にかかりやすくなったり、肌のトーンが変わるなどの兆候が表れることがあります。
その他、輸血によって過剰な鉄蓄積が起こることもあります。

鉄はヘモグロビンタンパク質と結合し、赤血球を肺から体のあらゆる部分に運ぶ働きをする重要な栄養素です。
鉄には、動物性タンパク質に含まれるヘム鉄と、葉野菜やナッツから摂れる非ヘム鉄の2種類があります。
この内ヘム鉄は、比較的体に吸収されやすい物質です。

鉄の代謝は他の栄養素と異なり、体から排出されずに利用とリサイクルが繰り返されます。
このため、鉄の過剰摂取が問題になるのです。
治療のため頻繁に輸血を受けると、鉄の過剰摂取に繋がることがあります。
これは、体が次の輸血までの期間で鉄を排出することができず、過剰に蓄積してしまうためです。

鉄は輸血や、鉄が消化管に吸収される疾患であるヘモクロマトーシスがある場合に限り、心臓や肝臓にとって有毒な存在となることがあります。
鉄は1日約40~45mgまで摂取することができるという許容上限量(UL)を把握していれば、食べ物で鉄の過剰摂取を引き起こすことはありません。

鉄欠乏性貧血は、世界中の乳児や妊婦、10代の少女が発症する一般的な栄養欠乏症です。
赤ちゃんは鉄が足りないと体重が増えず、病気にかかりやすく、顔が青ざめ、疲れたような顔つきになります。
また、子供が移り気になり、学校の成績低下につながることがあります。
体の鉄が不足すると、新しい赤血球を形成するプロセスが阻害されます。

では、年齢や性別毎の1日の鉄摂取量はどうなるのでしょう?
最近Healthlineに掲載された記事によると、次の通りです。

  • 6ヶ月までの乳児・・・0.27 mg
  • 生後7〜12ヶ月の乳児・・・11 mg
  • 1~3歳の幼児・・・7mg
  • 4~8歳の男児および女児・・・10mg
  • 9~13歳の男児および女児・・・8mg
  • 成人男性・・・18mg
  • 成人女性・・・18mg
  • 妊婦・・・27mg

出典:2019年12月12日更新 Medical Daily『How Much Iron Do We Really Need To Consume Per Day?』(2019年12月16日に利用)
https://www.medicaldaily.com/how-much-iron-do-really-need-consume-day-447077