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1日1回のウォーキングで関節痛予防

研究では、1日10分以下のウォーキングにより、膝や腰、足首、足に関節炎の痛みを持つ人の障害予防に役立つ可能性があるとの報告がされました。

1日10分以下、1週間にわずか1時間の活発な身体活動により、人は自立を維持できるのです。
研究の筆頭著者であるドロシー・ダンロップ氏は、「とても簡単に実行できます。」と言いました。
彼女は、シカゴにあるノースウェスタン大学フェインバーグメディカルスクール予防医学部の教授です。

ダンロップ氏は、大学のニュースリリースにて次のように付け加えました。
「こうした最低基準値の存在は、活発でない高齢者が活動的なライフスタイルを始め、身体活動によって促進されるあらゆる健康利益を受けるきっかけとなる可能性があります。」

彼女と研究チームは、オハイオ州のコロンバス、ピッツバーグ、ボルチモア、ロードアイランド州のポータケットに在住し、
変形性関節症により下肢の関節に痛みやこわばりがあるものの、研究開始時点では障害のない1,500人の高齢者の4年分のデータを分析しました。

被験者の身体活動レベルは、ウェアラブルデバイスによってモニターされました。

この研究では、1週間に1時間の中程度から活発な身体活動によって、身体障害のリスクが軽減されることがわかりました。
具体的には、こうした活動によって、通りを横断するさい遅すぎる歩行によって生じる安全リスクが85%軽減し、 
朝の部屋の移動や入浴、着替えなどの日常的な活動を実行できなくなるリスクが45%近く現象しました。

研究によると、4年目の終わりまでに、毎週の活発な身体活動を実施しなかった高齢者の24%が通りを安全なスピードで横断できておらず、23%が毎朝の活動に支障をきたしていました。

アメリカでは約1,400万人が、最も一般的な変形性関節症である膝関節症を患っています。
大半の変形性関節症が下肢の関節に現れ、患者の5人に2人が障害を発症しています。

連邦のガイドラインでは、関節炎のある高齢者には影響の少ない身体活動が推奨されており、高齢者には1週間に少なくとも2.5時間の中強度の活動を行うことが推奨されています。

しかしダンロップ氏は、この活動量は下肢の痛みを伴う活動的でない高齢者にとっては多すぎる可能性があると言います。

「この公衆衛生に関する新しい発見が、中程度の身体活動目標の動機づけに繋がることを願っています。」と彼女は話します。
「週1時間の活動は、現在不活発な人にとっての足掛かりとなります。まずはこれを目標に始めると良いでしょう。」

この研究は、アメリカン・ジャーナル・オブ・プレベンティブ・メディシンに4月1日に掲載されました。

出典:2019年4月1日更新『1 Short, Brisk Walk a Day May Keep Arthritis Away』Web MD(2019年4月5日に利用)
https://www.webmd.com/osteoarthritis/news/20190401/1-short-brisk-walk-a-day-may-keep-arthritis-away