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糖尿病薬が心疾患を改善

研究者らは、最近開発された抗糖尿病薬エンパグリフロジンが、糖尿病でない動物モデルにおいて治療および回復させることができることを
実証しました。
この研究はまた、この薬が心臓により多くのエネルギーを生み出し、より効率的に機能させることができることを示しています。

  マウント・シナイ・アイカーン医科大学の研究者らは、最近開発された抗糖尿病薬エンパグリフロジンが、
非糖尿病動物モデルにおける心不全の進行を治療および回復できることを実証しました。
彼らの研究はまた、この薬が心臓により多くのエネルギーを生み出し、より効率的に機能させることができることを示しています。

この研究結果は医療誌『Journal of American College of Cardiology』の4月23日号に掲載されました。

アイカーン医科大学の心臓血管研究所の所長で心臓病学の教授であるフアン・バディモン博士は、次のように述べています。
「私たちの研究は人間へ応用する可能性をもたらし、命を救い、そして生活の質を向上させることができます。」

エンパグリフロジンは、2014年に米国食品医薬品局によって承認されました。 2型糖尿病の歴史の中で、腎臓での糖の吸収を制限し、
そして、生存期間を延長することが証明された最初の薬です。

糖尿病患者は典型的に心不全の危険性がより高いとされていますが、過去の研究ではエンパグリフロジンを服用している人は一般に心不全を発症しないことが示唆されています。

それらの観察は研究者のチームがその薬が心不全の予防に関連する抗糖尿病活動とは無関係のメカニズムを含んでいるかどうか、
そしてそれが糖尿病のない心疾患の患者にも同じ影響を与えることができるかどうかを課題としました。

研究者らは、14匹の糖尿病でないブタへ心不全を誘発することによって仮説を検証しました。  
2ヶ月間、彼らは動物を二つのグループに分け、半分をエンパグリフロジンで治療し、他のグループをプラセボで治療しました。
研究チームは、3つの異なる時点(誘発前、誘発後1日、および2ヶ月の時点)で調査を行い、心臓磁気共鳴、3D心エコー検査、
および侵襲的カテーテル法を用いて評価を行いました。 

2ヵ月の時点で、エンパグリフロジンで治療されたグループのすべての動物には心機能の改善が見られました。
具体的には、それらのブタは、肺中の水分蓄積がより少なく(息切れを引き起こす原因となる肺の鬱血がより少なく)、
そして心不全のバイオマーカーのレベルがより低くなりました。

重要なことに、左心室はより強い収縮を示し、より小さくそしてより厚く、そして心臓は正常な形状でした。
研究者達はまた、この薬が心臓の代謝を改善することによって心疾患を改善することを発見しました。

この薬を飲んでいるブタの心臓は、心臓がより多くのグルコースを消費し、ほとんど脂肪酸を消費せず、そしてエネルギー産生も少ない心疾患患者とは対照的に、
より多くの脂肪酸とケトン体(脂肪の代謝中に生成される3つの関連化合物 である アセトン、アセト酢酸、およびβ-ヒドロキシ酪酸)を消費しました。
この新陳代謝の促進は、心臓がより多くのエネルギーを生み出し、より強くそして効率的に機能するのを助けました。

「この研究により、エンパグリフロジンは抗糖尿病薬だけではなく、
心不全に対する信じられないほど有効な治療法であるという我々の仮説が確認されました。
さらに、エンパグリフロジンは患者が糖尿病であることとは無関係に心不全に有用であることが実証されました。
酸とケトンの体内消費量は、心臓により多くのエネルギーを生み出すことを可能にします。」
と、マウント・シナイ・アイカーン医科大学のポスドク研究員であるカルロス・サントスガレゴ博士は説明しました。

「エンパグリフロジンは心不全患者にとって潜在的に効果的な治療法である可能性があります。心不全は5年で50%を超える死亡率がある疾患であるため、
この発見は非常に重要です。
この研究は、1990年代以降、心不全のための新しい効果的な薬がなかったことを考えると、心不全における新しい治療法となりえます。」

著者らは現在、『EMPATROPISM』臨床試験において、エンパグリフロジンが糖尿病でないヒトの患者における有効な心不全治療薬であるかどうかを研究しています。  

【以下のウェブサイトより引用】