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骨に悪いとされる歯磨き粉の成分

定期的な歯ブラシとフロスは、良好な口腔衛生を維持するために不可欠です。
ただし、使用している歯磨き粉に、体の他の部分、この場合は骨に悪い影響を与える可能性のある有害な化学物質が含まれているかどうかを確認することも大切です。

この話題は、歯肉感染を減らし、口腔内の健康状態を改善するために歯磨き粉に配合される抗菌薬であるトリクロサンが、歯に対する良い影響を上回る骨の問題を生じさせる可能性がある
ことが示された、最近の研究によって持ち上がりました。


<トリクロサンとは?>

1972年以来使用されてきた抗菌剤であるトリクロサンは、病院の手術用手洗い剤の製造に初めて使用されました。
それ以来、石鹸、手指消毒剤、消臭剤の製造に使用され、さらにはまな板やクレジットカード、ゴミ箱に使われ、最終的には歯磨き粉にも配合されるようになりました。
トリクロサンは、細菌汚染を軽減または防止する目的で、衣服やおもちゃ、調理器具、家具にも使われていますが、これは本成分が食品医薬品局(FDA)によって規制されていないためです。

製品にトリクロサンを加えることで、製造メーカーは商品パッケージに「抗菌」ラベルを表記し、製品の機能性を強調することが可能になります。
これにより、トリクロサン(もしくはその他抗菌剤)配合製品が深刻な感染症を予防する作用があるとの証明はされていないにも関わらず、結果として消費者に対しそのような印象を与えています。

しかし、ヒトもしくは動物の細胞を対象に数年間に渡って実施された研究では、トリクロサンに伴う「清潔さ」に、以下のような悪影響(意図的ではないものの)がある可能性が懸念が持ち上がりました。
  1. 耐性菌の発生
  2. ホルモン機能の異常
  3. アレルギー反応の増加
  4. 筋肉障害
  5. 不確実な環境への影響
上記のような副作用が生じる可能性があるにも関わらず、2008年の研究では被験者の75%以上の尿から検出可能な量のトリクロサンが見つかったことで証明されたように、トリクロサン配合製品を使用することで少量の成分が皮膚や口から吸収される可能性があります。
トリクロサンがヒトの健康に及ぼす影響はまだ確実に分かっていませんが、FDAはこの成分の使用を排除するための措置を講じており、その結果抗菌剤は2016年以来抗消費者向製品への使用が、その後2017年には洗浄剤への使用が禁止されました。
さらに、2020年4月までには、手指消毒剤への使用も禁止される予定です。


<調査結果>

最近の研究で、研究者が女性1,800人以上のデータをレビューした所、以下の事が判明しました。

  • 尿中のトリクロサン濃度が高い人は、骨密度の測定値が最も低くなりました。
  • 尿中トリクロサン濃度が最も高い人は、骨粗しょう症が一般的に見られました。骨粗しょう症は骨密度の測定値が非常に低い状態であり、軽度の転倒や怪我で骨折するリスクが高まります。
  • 骨密度の低下と尿中トリクロサン濃度の上昇との関連は、若い女性よりも閉経後の女性においてより強くなりました。閉経時には骨密度が劇的に低下することが多く、閉経後の女性は骨粗しょう症関連の骨折率が最も高くなるため、これは特に重要です。

トリクロサンの安全性に関する懸念が浮上したのはこの最新の研究が発表されてからですが、この調査結果に反論できるような新しい研究は出てきていないため、FDAによって歯磨き粉への使用が禁止されるのは、そう遠くない可能性があります。

出典 2020年2月14日更新 Medical Daily『How can I prevent eczema?』(2020年2月19日に利用)
https://www.medicaldaily.com/toothpaste-ingredient-reportedly-bad-bones-449493