更年期障害、ハーブ使った植物療法が注目

現在フランスでは約1100万人の女性が更年期障害の症状に悩まされているという。フランスでは更年期障害が始まるのは50歳前後で、40〜44歳が約7%、50歳〜54歳が約80%といわれている。

日本人の方がフランス人より更年期に入る年齢が若いと聞いたことがあるが、ほとんど同じのようだ。  
更年期障害は、女性ホルモンであるエストロゲンの減少によりホルモンバランスが崩れ、ホットフラッシュ(突然ののぼせ、発汗)、睡眠障害、肥満、抜け毛、食欲不振、精神不安、うつ、イライラなど様々な症状を引き起こす。症状が約10年にわたって続く場合もある。

「もしかしたら、これが更年期障害の症状かしら?」。そう思っただけで気分がめいる人もいるらしい。  
フランスでは、従来のクラシックな療法としてはホルモン治療が挙げられる。エストロゲンなどの投与により、女性ホルモンを補充して症状を緩和させる。ホルモン療法は5年以内であれば、がんのリスクはまず心配ないといわれているが、それでも更年期障害の症状に悩まされている女性の約半数が、乳がんのリスクが高くなることを心配してホルモン治療を拒否している。  
そこで、今注目されているのがフィトセラピー(植物療法)だ。テレビで特集が組まれ、雑誌などでも様々なハーブが紹介されている。
ここでいくつか紹介してみたいと思う。  

ホップ      : 不眠改善、消化促進、肥満防止
サンザシ     : 消化促進
セージ      : 抗酸化作用 ホットフラッシュの緩和

チェストベリー  : 性欲増進
トケイソウ    : リラックス効果

ミヤコグサ    : ストレス緩和

サラシナショウマ : ホットフラッシュの緩和
 

こういった植物の成分が錠剤になっているものもあるし、乾燥した葉をハーブティーにして飲むこともある。
またクリームとなっているものもあり、肌にすり込んだりするものもあるらしい。液体になっているものは、水に数滴落として飲むという。

これらのハーブを使用するに当たっては専門家を訪ね、それぞれの症状に合わせて処方してもらう。
保険は利かないので、すべて自費となるが、平均で1か月に約30ユーロ(約4000円)くらいだそうだ。  
更年期障害でもっとも多い症状はホットフラッシュで、約半数の女性が経験しているという。
症状が出始めてから、食事療法、運動、フィトセラピーなどを開始する人が増えているが、治療は早めに開始する方がより効果がある。  

フランスでも、女性の前で更年期障害の話をするのはタブー視されてはいるが、当の女性たちは案外気楽に自分たちの症状を話している。
具合が悪いと家のなかに引きこもりがちになるが、思い切って外に出てみるのも良い。体を動かすことで気分が変わることもある。  
人によって症状に差があるとは思うが、食事に気をつけ、定期的な運動を心がけ、自分の好きなことに没頭している人は症状に気がつかないこともあるらしい。  

フランスでも最近は大豆に含まれるポリフェノールの一種イソフラボンが注目されて、豆乳などは人気があるが、もともとフランス人の飲むワインにはポリフェノールが多く含まれており、更年期障害に良いといわれている。

(情報元)http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/