世界的なコロナウイルスの大流行によりパンデミックへの恐怖が高まる

世界中で複数の国々がこのウイルス症例の「追跡不可能な」流行を阻止するために奮闘しており、月曜日には、コロナウイルスがパンデミックとなる可能性がこれまで以上に高まりました。

ウイルスの発生地である中国と明確な関係のない韓国やイタリア、イランで発生した一連の症例により、局所的かつ自律的な流行および世界的なパンデミックに対する懸念が高まっています。
パンデミックでは、複数の大陸でウイルスが流行します。
月曜日の時点では、世界中で79,000件以上のCOVID-19症例と2,600人の死亡が確認されています。

月曜日、世界保健機関事務局長のテドロス・アドハノム・ゲブレイェサス氏は「私たちは、イラン・イスラム共和国およびイタリアの状況を懸念しています。」と述べています。

「信じられない速度で拡大しています。コロナウイルスの存在は2か月ほど前まで、全く知られていませんでした。」と、ゲブレイェサス氏は言います。
「過去数週間ではこの新しいウイルスが世界中でいかに素早く拡大するかということが実証され、恐怖と混乱が巻き起こりました。」

AP通信が月曜日に報告した内容によると、症例数が急増する国々には以下が含まれます。

  • 韓国
先週わずか28件であったCOVID-19の合計症例数は、月曜日には833件までに増加しました。
これまでに7人が死亡しています。
韓国は、中国と日本に次いで最も症例数が多くなっています。
韓国における症例のほとんどは、南部都市の大邱に集中しており、半数以上は真宗寺の宗教団体員が感染者となっています。
韓国の大統領は日曜日に最大の注意喚起を行い、当局に対し、コロナウイルスの拡大を抑えるために「前例のない強力な」対策を行うよう命じました。
この対策には、学校や公共交通機関の一時的な閉鎖などが含まれる可能性があります。
当局は、春休み後の学校の授業再開は3月9日まで延期すると述べました。

  • イタリア
当局は月曜日、新規症例数が219件に急増し、5人が死亡したことを発表しました。
ほとんどの症例は、ミラノを含むイタリアのロンバルディア州北部で報告されています。
地元当局は、症例報告のあった10つの町の道路にバリケードを設置しました。
一方ヴェネツィアの当局は、コロナウイルスの症例が3件報告されたことで、世界中から人々が集まる国際的なイベントである、毎年恒例のカーニバルを中止しました。
イタリアは現在、アジア以外で最も多くの症例を抱えています。


  • イラン
イラン当局はこれまでの所、61件の症例が特定され、12人が死亡したと述べています。
上記に加え、感染が疑われるケースが900件あり、現在調査中です。
イランにおける症例の発生源は、イランの都市コムに戻った中国人労働者である可能性があると考えられていますが、症例は至る所では発生しています。
イランの保健省の感染症全国委員会のメンバーであるMinnou Mohrazは、このウイルス流行は「コムで始まり、人々の移動によってテヘラン、バボル、アラク、イスファハン、ラシュトといった国内のその他都市に拡大しました。感染症例は、全国全ての都市に存在する可能性があります。」と述べています。


  • シンガポール
国内で5件のコロナウイルス感染症例が発生し、月曜日に合計症例数は89件となりあMした。


とある専門家はAP通信に対し、COVID-19症例のほとんどが性質として軽度であり、これが原因でウイルスの検出や封じ込めが困難になっていると述べました。
自身の症状が単なる風邪やインフルエンザであると考えた人が、ウイルスを他人にうつしている可能性があると、ボルチモアにあるジョンズ・ホプキンス健康安全センターで勤務するアメシュ・アダルヤ博士は説明しています。

「そうだとすれば、こうしたウイルスを封じ込める対策は全て機能しないでしょう。」と、アダルヤ氏はAP通信に話しています。
「複数の国々で、風邪やインフルエンザのシーズン中に混合される可能性があります。」

CNNの報道によると、月曜日までに中国本土の症例総数は77,150人以上に達し、2,592人の死者を出したといいます。
中国では新規症例の発生率が低下しており、ウイルスを封じ込めるための努力が効果を発揮していることが示唆されています。


<クルーズ船は米国の症例数急増に拍車をかけている>

一方、米国の保健当局からは、日本で隔離されていたクルーズ船から避難し本国送還された乗客がウイルス陽性であることが報告されており、これにより金曜日、アメリカ人のコロナウイルスの症例数は35人に急増しました。

「送還された人々における発症例には、ダイアモンド・プリンセス号(クルーズ船)の乗客18人と武漢送還便の3人が含まれています。」と、米国予防接種呼吸器病センターのディレクターであるナンシー・メッソニエ博士は、金曜日のメディアブリーフィングで述べました。

しかし、武漢からの特別便で避難した他のほぼ全員が14日間の強制隔離を終了したと、メッソニエ氏は付け加えました。

現在米国にいるダイアモンド・プリンセス号の患者の内、11人がネブラスカ大学医療センターで治療を受け、5人が北カリフォルニアのトラビス空軍基地周辺で治療を受け、2人がテキサス州ラックランド空軍基地周辺で治療を受けていると、メッソニエ氏は述べています。

「ダイヤモンド・プリンセス号の乗客は、COVID-19が広範囲に拡大する閉鎖空間にいたため、感染リスクが高いと見なされます。そのため、確定症例はさらに増えるものと予想されます。」と、彼女は話しました。

ダイアモンド・プリンセス号の乗客の内、さらに10名が日本でコロナウイルスの陽性反応を示しましたが、この検査は連邦防疫センターによる確認を受けていないため、まだ感染者には含まれていないと、メッソニエ氏は言います。

「ウイルスの性質や拡大状況を考慮すると、
中国から戻る新型コロナウイルスに感染した旅行者全員を確保できるとは考えていませんでした。」と、メッソニエ氏はブリーフィングの中で述べています。
「単に不可能なのです。」

出典 2020年1月24日更新 MedicineNet『Global Coronavirus Outbreaks Stoking Fears of Pandemic』(2020年2月26日に利用)
https://www.medicinenet.com/script/main/art.asp?articlekey=228374