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エリスロマイシンの長期使用が上気道の正常細菌に及ぼす影響は穏やか

エリスロマイシンによる長期間の低用量での治療は、上気道に通常存在する細菌、また抗生物質に対するそれらの耐性には、僅かな破壊的効果しか及ぼさないということが研究で示唆されています。  
肺悪化の頻度を減少させる効能があるため、気管支拡張症や重症喘息を含む慢性呼吸器系疾患の治療において、エリスロマイシンを含むマクロライドとして知られる抗生物質のクラスの使用が増加しています。  
抗生物質の長期使用は、通常、その抗生物質に対する耐性を発達させる細菌と関連しており、薬物耐性など望ましくない影響をもたらします。
マクロライドの肺悪化への影響は、その抗菌活性とは無関係であり、患者の免疫応答、免疫調節作用とは無関係ですが、その長期使用は、通常気道に存在する重要な細菌に影響を及ぼすかもしれないという懸念があります。

その細菌は病原微生物から呼吸器系を保護する上で重要な役割を果たす共生細菌として知られています。  
これらの懸念に対処するために、『非嚢胞性線維症の気管支拡張症における長期エリスロマイシン療法の卵咽頭ミクロビームと抵抗性リザーバーへの影響』という、米国微生物学会の機関誌に掲載されたこの研究の中で、研究者らは、長期マクロライド療法、が呼吸器系の共生微生物の組成および効能に及ぼす影響を調査することを目的としました。  
彼らは、非嚢胞性線維症の気管支拡張症と診断され、気管支拡張症および低用量エリスロマイシン研究(ACTRN12608000460303)に登録された84人の成人のデータを分析しました。  

被験者は2つのグループに分けられ、エリスロマイシンまたはプラセボのいずれかを毎日2回、48週間にわたって受けました。
研究の開始時と48週間の治療後に咽頭スワブを採取しました。 スワブを分析して、存在する微生物およびマクロライドに対するそれらの耐性を確認しました。  
結果は、研究の開始時にスワブで同定された微生物は、通常予想されるタイプのものであることが示されました。
しかし、48週間の治療後、エリスロマイシン群はプラセボ群と有意な差がありました。  
エリスロマイシンを処方されたグループは、潜在的な呼吸器病原体であるパラインフルエンザ菌がより高いレベルを示しましたが、化膿レンサ球菌および放線菌のレベルは低いものでした。
しかし、これらの変化については臨床的な意義がまだ明らかではないと研究者らは指摘します。  

抗生物質耐性に関しては、エリスロマイシン耐性細菌を有する患者の数は有意には増加しなかったものの、エリスロマイシン耐性微生物を既に有する患者では、治療期間の後、耐性遺伝子コピーによって測定されるように抵抗の増加が見られました。  
研究者らは、その結果について、「長期的なエリスロマイシン治療に起因する口腔咽頭の微生物の組成の変化は控えめであり、分類群の個別の群に限定されている。」
すなわち属放線菌のひとつであると結論付けました。  
さらに、抗生物質耐性の結果は、「口腔咽頭が抗菌薬の貯留層として働く可能性を強調している。」と研究チームは考えています。  

【以下のウェブサイトより引用】