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脳卒中に迅速な処置は必要となる理由

脳卒中がこの国の健康に与える壊滅的な影響が、かなり過小評価されています。
これは、アメリカで5番目に大きな死因であり、主要な障害の要因です。
危険因子の増大によりより若い年齢で脳卒中を発症するケースが増えており、人生の最盛期にいる人に大きな影響を与えています。

脳卒中は脳の血管の問題によって突然発症する神経学的事象です。
これには2つの主要なタイプがあります。
ひとつは血管が閉塞して脳の血液が枯渇する虚血性脳卒中で、これは80〜85%を占めます。
もうひとつは血管が破裂して脳内や脳の周囲に出血する出血性脳卒中で、これは15〜20%を占めます。
どちらも悪い結果をもたらす可能性があります。

幸いなことに、このかつて「治療不可能」であった状態を処置できる治療法が出てきたため、大きな希望があります。
虚血性(血栓型)の脳卒中に対しては、組織プラスミノーゲン活性化因子(略してtPA)と呼ばれる血栓溶解薬と、技術的進歩により血管の中を通り血栓を取り除くことで脳への血流を回復させる装置があります。
出血性(出血型)の脳卒中に対しても、脳動脈瘤やその他の出血要因を処置するために著しい進歩を遂げた装置が存在します。
これらは、神経外科的治療や神経集中治療の新しい治療方針を併せて使用され、予後のはるかに優れた、高い生存率を実現しています。

脳卒中は、医学において他の何よりも一刻を争う状態です。
脳卒中を発祥した人は1分間で200万個もの脳細胞失うと推定されており、このため毎秒が肝心となります。
残念なことに、既存の治療法は脳卒中の発症後短期間の間(最初の数時間~最大24時間以内)に処置される必要があるため、
直ちに医療処置が受けられるよう脳卒中の兆候を知っておくことが最も重要です。
「BE FAST」の頭文字を使用して説明したいと思います。

B  - Balance difficulty (バランスを取ることが困難になる)

E  - Eyes (目/視力喪失または複視)

F  - Face weakness (顔面の衰弱)

A  - Arm (腕または脚の脱力)

S  - Speech difficulties (言語障害)

T  - Time to call 911 (救急に電話する時である)

その他の注意すべきまたは医師の診察を受けるべき兆候には、激しい頭痛の突然の発症があります。
こうした頭痛は、動脈瘤が破裂し脳の周りに出血したことに関連している可能性があります。

すぐさま救急に連絡して医療処置を受けることが肝心です。
これは生死や障害の有無を分けることになります。
EMS(非常医療班)は脳卒中の特定能力に長けており、電話の応答者は脳卒中患者を速やかに病院へ送り迅速な処置を受けるために必要な手順に精通しています。
国内の多くの地域では、EMSはより重症な脳卒中患者を判断し、最も最先端の設備を備えた病院へ送ることで、まず患者を適切な病院へ運べるようになっています。

こうした高度な技術とこの分野の技術革新により、この壊滅的な状態をコントロールし、治癒できる大きな希望があります。

出典:2019年5月8日更新 U.S.News 『Stroke: Why a Fast Response Is Critical』(2019年5月17日に利用)
https://health.usnews.com/health-care/for-better/articles/stroke-why-a-fast-response-is-critical