喘息持ちの子供はうつにより頻繁に救急外来を訪れる

2019年9月30日（HealthDay News）-新しい研究によると不安やうつ病が一部の子供たちに、自身の喘息の管理を困難にする可能性があります。

これら3つの症状すべてがある若い患者は、喘息のみがある子供たちのほぼ2倍の頻度で緊急外来を訪れていたことが研究でわかりました。

「喘息の自己管理は複雑であり、症状の認識、薬物療法の遵守、そして喘息の引き金となる状況の回避が必要です。」

と研究の第一著者であるナオミ・バーダッハ博士は説明しました。

彼女は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の小児科および健康政策研究所の研究員です。

「不安とうつ病の症状により、喘息の治療を続けることがより困難になり緊急外来をより多く訪れるようになります。」

「深刻な喘息発作がない場合でも、医療支援を受けるために緊急外来を使用する傾向が強いようです。」

こういった救急部門への訪問の多くは必要でないものの喘息に関連する費用の62％を占めていることを研究者は発見しました。

不安やうつ病は、肺疾患のない子供よりも喘息を持つ子供の方が現れやすいと研究者らは述べました。

この研究の喘息患者のうち、11％をわずかに超える人が不安を感じ、ほぼ6％がうつ病を患っていました。

これは、米国疾病対策予防センターのデータに基づき、一般の3歳から17歳の子供でのそれぞれ不安で約7％、うつ病の3％と比較されました。

この研究のために、研究者は6歳〜21歳の65,000人以上の喘息患者に関するデータを収集しました。

調査結果では、これらの人口のほぼ8％がうつ病と不安の両方に罹患していることがわかりました。そして、これらの患者は、救急外来の受診率がうつ病や不安のない喘息患者のほぼ2倍でした。

3つの疾患すべてを抱えている子供たちは、不安やうつ病に対する薬物療法とメンタルヘルスケアを行うためにより集中的なケアが必要になる可能性があるとバーダッハ博士は示唆しています。

「この研究は、より集中的なケアの調整により恩恵を受ける可能性のある子供と若者の集団について、を重視しています。」と彼女は述べました。

「それは、服薬の遵守と症状の認識を改善するためのより慎重なカウンセリングを意味する場合があります。また、治療されていないうつ病や不安が喘息を持つ子供たちの自己管理を妨げている可能性のあるため、彼らの精神面の健康を改善する必要があることを意味するのかもしれません。」

この研究報告は、9月25日にPediatrics誌のオンライン版で公開されました。

【以下のウェブサイトより引用】

Health Day