コルヒチン

コルヒチンは痛風の予防に使用されます。

コルヒチンは、痛風による痛み、腫れおよび痛風の他の症状を引き起こす炎症を軽減します。

吐き気、嘔吐、腹痛

• コルヒチンや薬の他のの成分にアレルギーがある場合は、コルヒチンを使用せず医師へご相談下さい。
• 深刻な吐き気、嘔吐、下痢、指やつま先にしびれるような感覚がある場合は、医師へご相談下さい。
• 疲労を感じている場合は、コルヒチンを服用する前に医師に相談してください。
• 妊娠している、もしくは授乳中の方は、医師に相談してください。

Q.コルヒチンはNSAIDやステロイド、麻薬や血液希釈剤ですか？
いいえ、コルヒチンは天然成分から調製されたアルカロイドです。

Q.コルヒチンはどれくらい長く使用できますか？
薬の使用期間については、必ず医師の指示に従って下さい。薬を止めたい場合は、事前に医師へご相談下さい。
医師の指示がない限り自己判断で薬の服用を突然止めないで下さい。

Q.パラセタモール、アロプリノール、インドメタシン、フェブキソスタット、トラマドール、ジクロフェナク、ナプロキセン、プレドニゾン、ワルファリンなどと一緒にコルヒチンを服用できますか？
コルヒチンとこれらの医薬品との相互作用は見つかっていませんが、念のため、薬の服用前に医師にご相談ください。

Q.コルヒチンは有効期限がありますか？
はい。薬には有効期限があります。ラベルに記載されている有効期限を過ぎている場合はコルヒチンを服用しないでください。
有効期限が年月のみの場合は、有効期限はその月の最終日を示します。

Q.コルヒチンは体重の減少を引き起こしますか？
コルヒチンは体重の減少を引き起こすことが知られています。このような副作用が起きた場合は、必ず医師に相談してください。

Q.コルヒチンは脱毛をひき起こしますか？
はい、脱毛はコルヒチンの副作用の一つです。

Q.コルヒチンは血糖を上げますか？
コルヒチンは血糖値に影響を与えることがあります。糖尿病の患者である場合は、医師からの推奨に従い服用してください。

Q.コルヒチンの服用により肝臓の損傷を引き起こしますか？
高用量で服用した場合、肝臓損傷を引き起こす可能性があります。

コルヒチンは痛風の発作をおさえるお薬です。そのほか、ベーチェト病にも応用されます。白血球が関節内に集まるのを阻害し、それにより痛みを抑えてくれます。尿酸を減らす作用はありません。 FDAは臨床試験なしで1977年9月にコルヒチンを承認しました。 2009年7月FDAは痛風や家族性地中海熱(FMF)への使用に対してコルヒチンを承認しました。

痛風は血中尿酸濃度が高くなる高尿酸血症状を原因として起こる病気です。主として関節痛などの症状が出ます。通常であれば、尿酸値は一定に保たれるのですが、尿酸の原料となるプリン体が異常に増えることで尿酸値が高くなります。ヒト以外の哺乳類では尿酸をアラントインに分解する酵素である尿酸オキシダーゼ（ウリカーゼ）を体内に持っているため、尿酸値が異常に高くなることがありませんが、ヒトにはその尿酸オキシダーゼ（ウリカーゼ）が備わってないため尿酸の排出がうまくいかなくなると高尿酸血症になってしまうのです。
高尿酸血症になり、尿酸が溜まり結晶化したものが足部などに溜まって関節痛みを引き起こします。尿酸は比重が重く、重力で体の下のほうに位置する足にたまりやすいのです。また、体温も上半身と比べて低いため結晶しやすいことも一因です。尿酸の結晶が溜まり、何かのきっかけで痛みを引き起こすようになると痛風の発症です。痛みが出るまでは、無自覚で高尿酸値に気がづかないことも多いです。痛みをひきおこすきかっけとなるものとして、激しいスポーツや、アルコール接種による脱水症状などがあります。痛風の痛みは激痛で、骨折の痛みを超えるとも言われます。足や膝の関節の痛みのほか、耳介などに痛風結節と呼ばれる皮下結節が出現することもあります。痛風の発作は１週間から10日ほどで次第に収まり、そのうち全く症状がなくなりますが、多くのケースでは1年以内にまた痛風発作が再発すし、こうした発作を繰り返すようになります。そうしているうちに、発作間隔がしだいに狭まり、関節の痛みのほか、体のあちこちの部分に結節ができたり腎臓が悪くなったり、尿路結石ができたりなどの症状が現れます。痛風は患者さんの90％以上が男性と言われています。アルコールを飲むことが多いことも男性に痛風の患者さんが多い理由のひとつです。痛風の原因は環境や食生活のほか、遺伝などの背景もあります。専門医のもとで正しい診断と治療を受けることが肝心です。

〔錠剤〕：1錠中コルヒチン0.5mg配合

※医師に指示された用法および用法に従って下さい。
※用量は症状等により異なりますので、以下は目安としてお読み下さい。

用量と服用期間は医師が決定します。
コルヒチン錠は、グラス1杯の水と一緒に服用して下さい。

成人：
＜痛風発作の治療＞
初回は2錠を服用し、その1時間後にさらに1錠服用することが推奨されています。
その後12時間は、コルヒチン錠を服用しないで下さい。
12時間経過した後は必要があれば、最大1回1錠を1日3回、症状が緩和するまで服用を継続することができます。
症状が緩和次第、もしくは合計12錠服用した場合は、コルヒチン錠による治療を終了する必要があります。
1回の治療で合計12錠を超えて服用してはいけません。
コルヒチン錠による治療を完了した後は、最低3日間は服用を再開してはいけません。

＜他の薬を服用中の、痛風再発防止＞
1回1錠を1日2回服用する事が推奨されています。
服用期間は、医師にお尋ねください。

腎障害もしくは肝障害がある場合：
医師により、用量が減量される場合があります。
また、副作用の発生に注意して下さい。
重度の腎障害もしくは肝障害がある場合は、コルヒチン錠を服用してはいけません。

【過量服用した場合】
直ちに医師に連絡して下さい。
コルヒチン錠を過剰に摂取すると、重大な毒性が起こったり、死に至る可能性もあります。
過剰投与の初期兆候には、吐き気や嘔吐、腹痛、血便のある下痢、低血圧などがあります。

【服用を忘れた場合】
予定時間に服用し忘れたら、思い出し次第直ぐに服用して下さい。
思い出した時間が次の予定時間に近い場合は、1回分を飛ばして下さい。
忘れた用量を補うために倍量使用しないで下さい。
コルヒチン錠は、医師に指示されたよりも短い服用間隔で使用してはいけません。

• 本剤の成分に過敏症のある患者への投与は避けること。
• 他の薬を使用している場合は投与前に医師と相談すること。
• 妊婦、または妊娠している可能性のある患者への投与は避けること。
• お子様の手の届かない場所に保管して下さい。
• お客さまの自己責任にてお使いいただけますようお願いします。
• 服用後に体に異変を感じましたら、すぐ医師などにご相談下さい。
• 開封後は涼しい直射日光を避けて保管して下さい。
• 高齢者へは慎重に投与してください。

下記の場合の使用はできません。
○コルヒチン　Colchicine　またはその他の本剤に含まれる成分に対して過敏症の既往歴がある場合　
○肝臓障害、腎臓障害がある場合で、なおかつ肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤、またはP糖タンパクを阻害する薬剤を使用している場合
○妊娠中、または妊娠している可能性がある場合

下記の症状を持っている場合には医師へ知らせてください。
腎疾患、胃腸疾患、心疾患

○過剰接種により、悪心、腹部痛、嘔吐、激烈な下痢、血管障害、ショック、咽頭部・胃・皮膚の灼熱感、中枢神経系の上行性麻痺、血尿、乏尿、筋脱力、けいれん、せん妄、呼吸抑制による死亡が起こるリスクがあります。
○発作時の用量0.5mg、疼傷発作が穏やかになるまで３～４時間毎に使用し、1日の摂取量は1.8mgを上限とするのが目安です。＊あくまで一般的な目安です。それぞれのケースで異なるので、必ず医師の指示を守って下さい。
○血液検査や尿検査、生化学検査などを行って血液障害、腎障害、肝障害、横紋筋融解症、ミオパチー、末梢神経障害などの副作用に注意して下さい。

下記のお薬を使用している場合には医師へ知らせてください。
アタザナビル、クラリスロマイシン、インジナビル、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ロピナビル、ネルフィナビル、サキナビル、テリスロマイシン、リトナビル、アンプレナビル、アプレピタント、ジルチアゼム、エリスロマイシン、フルコナゾール、ホスアンプレナビル、ベラパミル、シクロスポリン

服用中はアルコールを摂取しないでください。

高齢者の場合、一般に生理機能が低下しています。血中濃度に特に注意して下さい。

妊娠中、妊娠している可能性がある場合の使用はできません。

小児などへのコルヒチン　Colchicine　の使用についての安全性は確立されていません。

お子様の手の届かない場所に保管して下さい。

遮光、室温保存