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血液検査は「98%の精度で」肺がんを除外できる

サウスカロライナ医科大学の研究者らは、肺がんを検出できる血液検査、すなわち「バイオマーカー」の精度を評価するための多施設臨床試験に参加しました。

ジャーナル・チェスト(journal Chest)に掲載されたこの研究では、患者の血漿中に測定された2つのタンパク質(LG3BPとC163A)の値とがんの臨床的予測因子(年齢や結節の大きさ、その他の結節の特徴など)を組み合わせることによって、この検査は98%の精度で良性結節と悪性結節を区別できることがわかりました。

この研究の筆頭著者であるGerard A. Silvestri氏は、次のように述べています。
「この検査は、低度から中程度のリスクを抱える人への「除外」検査として使用できます。バイオマーカーは、がんの一般的なリスクを測定し、患者にアドバイスや選択肢を示すのに役立つツールです。
侵襲的で潜在的なリスクのある手順を踏むことなく、患者を漠然としたリスクがある状態から低リスクの状態へと移行させることができます。」

「あなたの肺は2リットルのソーダ瓶、結節はその中心にあるエンドウ豆と考えてください。例えば、生検中に肺が陥没することがあり、それを広げるためにチューブが必要になることがあります。このバイオマーカーの目的は、がんのリスクを計算し、患者に選択肢や推奨事項を提示し、良性疾患の患者に価で不必要かつ煩わしい処置を行わないようにすることです。」

バイオマーカーの結果が陰性であっても、患者は肺結節をモニターするために継続的なCTスキャンが必要となるでしょう。
Silvestri氏は、次のように話します。
「低リスクの腫瘍が発見されると、連続イメージングが行われます。CTスキャンを2年間定期的に実施しても腫瘍が成長したという証拠が見られない場合は、それは良性であると言えるのです。」

研究者らは、バイオマーカーの結果を直接治療に使用できれば、良性結節を有する患者に対して行われる不要な処置を40%削減できると述べています。

出典:2018年4月19日更新『Blood test can rule out lung cancer ‘with 98 per cent accuracy’』Health Spectator UK(2019年4月17日に利用)
https://health.spectator.co.uk/blood-test-can-rule-out-lung-cancer-with-98-per-cent-accuracy/