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JapanRx / 脳のスキャンは、てんかん手術の役に立つのか?

脳のスキャンは、てんかん手術の役に立つのか?

MRIスキャンは、てんかんを治療する手術の前、脳の重要な部分を守るのに役立つかもしれないという新しい指針が示唆されています。

米国神経学アカデミー(AAN)によると、科学者らは、このMRIスキャンが、より一般的に使用されるもう1つの手技のより安全で侵襲性のない代替法である可能性があることを発見しました。

投薬でてんかんを効果的に治療できないときは、手術が勧められることがあります。医師は、発作を引き起こす脳の部分を除去しますが発作活動を制御する特定の手順を使用します。

しかし手術前には、言語と記憶を司る領域が手術中に損傷を受けないように、脳を「マッピング」しなければならないと研究者らは説明しました。
それは次のいずれかの方法で行うことができます。

*機能的MRI(fMRI):この脳イメージング手順は、脳活動を検出するために血流を測定します。

*ワダ試験:侵襲的な手順は、脳の片側を眠らせるために、頸動脈の首動脈に薬物を注入しますが、それに伴い、いくらかの不快感を引き起こす可能性があります。
バーミンガムにあるのアラバマ大学の研究員、ジャージー・サフラスキー博士は、
「fMRIがより広範に利用できるようになったので、我々はそれがワダ試験とどのように比較されるのかを見たいと思っていました。」
「ワダ試験に伴うリスクはまれであるが、脳卒中や頸動脈への負傷を含む深刻なものとなる可能性があります。」とAANのニュースリリースで述べました。

1月11日にオンラインで神経学の雑誌に掲載された新しいガイドラインは、既存のエビデンスの体系的なレビューに基づいていると同研究者らは述べています。

ガイドラインの著者らは、fMRIが特定タイプのてんかん患者のためのワダ試験の代替となりうるといういくつかの証拠を見出しました。

しかし、こういった研究の多くは小規模であり、多くの患者に同様のタイプのてんかんだったため、これらの勧告は全てのてんかん患者には当てはまらない可能性があることも示唆しています。

サフラスキー博士は、「利用可能な証拠の質を高めるために、より大きな研究を実施する必要があります。」と述べています。
また、fMRIとワダのどちらの試験も標準化されていないため、fMRIとワダ試験のリスクと便益について患者に注意深く助言する必要があります。

(記事元)https://consumer.healthday.com/cognitive-health-information-26/epilepsy-news-235/can-brain-scans-help-doctors-navigate-epilepsy-surgery-718455.html