電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 耳掃除に使用した綿棒が引き起こした脳感染症

耳掃除に使用した綿棒が引き起こした脳感染症

とある女性は、耳掃除に綿棒を使用した後、女性が命にかかわる脳感染症を発症したことを明らかにしました。

38歳のジャスミン・スモールは、数カ月の間左耳が聴こえない程になりましたが、最初は医者に跳ね除けられたと主張しています。

彼女の耳掃除時には痛みを伴い、臭いがする褐色の分泌物、時には血液が出ることがありました。

オーストラリアのニューサウスウェールズ州出身の4人の母親であるスモール氏は、抗生物質を与えられたものの効果は無かったと言います。

最終的に2017年、彼女は耳鼻咽喉科の専門医への紹介を受け、CTスキャンが実施されました。


- 緩んだ糸くず
彼は、彼女の耳の奥深く、非常に脳に近い場所に感染を見つけ、原因となったのは綿棒の緩んだ糸状の繊維でした。

スモール氏は、7Newsの取材に次のように述べています。
「医師に、耳に何を入れたのか尋ねられ、”綿棒”と答え、どこまで入れたのか聞かれました。」

「医師は、これ以上放置していたら死んでいたかもしれないと言いました。」

彼女は直ちに手術を受けるように言われ、新婚旅行をキャンセルせざるを得ませんでした。


- 永久的なダメージ
手術は成功したものの、残念なことに、彼女の聴覚は永久的なダメージを受けました。

彼女は、さらなる手術を重ねて聴力の回復を試みるか、補聴器を装着するかの2択を迫られました。

スモール氏は、「38歳で補聴器を付けるのはおかしい」と考えました。

医師は、この綿繊維は最大5年間耳の中にあったと考えています。

しかしスモール氏は、耳の痛みはあったものの、2016年まで聴力の低下はなかったと話します。


- 他の症例
今月初め、イングランドにあるコベントリーで、男性が耳掃除に綿棒を使用したことで致命的な脳の感染症を発症するという似た症例が報告されました。

医師は、この31歳の男性が倒れ発作を起こす5年前に、綿棒の一部が引っかかったものと考えています。

この医師は、男性が細菌感染症を発症し、この感染が耳から頭蓋骨の底部にある骨へ、そして脳の内側まで広がったことを発見しました。

外科医は感染症を除去する手術を行い、綿棒の破片を見つけました。

患者は1週間入院し、2ヶ月間抗生物質を服用して感染を除去しました。

当然のことながら、彼は二度と綿棒を使用しないように言われました。


- 正しい耳掃除方法
英国国立医療技術評価機構(Nice)のドラフト・ガイダンスによれば、綿棒は決して耳に入れるべきではないといいます。

しかし最近世論調査会社「YouGov」によって実施された調査では、綿棒を正しく使用できているイギリス人は12%のみであり、62%は耳垢の除去に使用していることがわかりました。

専門家らは、これは耳垢を外耳道のさらに奥まで押し込み、鼓膜を損傷する可能性があると述べています。

彼らは、耳垢の蓄積により聴覚障害を発症している人は、代わりに耳洗浄を使用すべきであるといいます。

これは医師の指導の下行われ、電子機器により安全な方法で耳に水を入れ、耳垢を除去する方法です。

出典: 2019年3月22日更新 The Sun 『Mum nearly dies from brain infection after using a cotton bud to clean her ears』(2019年5月27日に利用)
https://www.thesun.co.uk/news/8695628/mum-almost-dead-brain-infection-clean-ears/