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母乳育児期間の延長を検討すべき理由

赤ちゃんを育てるには母乳が最適ですが、これは簡単なことではありません。
3カ月、6カ月、9か月間と子育てを続けていても、必ずしもスムーズに授乳できるとは限りません。

母乳量の問題や、時間の制約の他、「まだ授乳しているの?」という人の言葉への対処に苦戦しているかもしれません。
アメリカ小児科学会は最低1年間、世界保健機関は2年間の授乳を推奨しているにも関わらず、それ以下の期間で授乳を止める女性が多いのも不思議ではありません。

産婦人科医のサラ・ウィスウェル医師は、他人と同じようにする必要はないと言います。

「母乳育児には、カスタムメイドの栄養を提供し、免疫力を高め、減量や乳がん予防に役立つなど、様々な利点があります。困難を乗り越えるための戦略を取る価値があるのです。」と、ウィスウェル医師は述べています。


<働くママにとっては準備が鍵となる>

多くの母親が直面する最大の課題は、仕事に復帰しなければならないという恐ろしい現実です。

「新米ママであるだけでなく、働くママになるという新たなストレスが加わります。」と、ウィスウェル医師は言います。
「特に搾乳場所の確保やスケジュール調整等、徹底的な準備が不可欠です。」

医療保険制度改革法(通称オバマケア)により搾乳器に保険が適用されるようになったため、効率的で素早く搾乳できる装置を入手しやすくなりました。
毎時50人を超える従業員がいる職場では、搾乳の時間と場所を提供することが必須事項となっています。

搾乳しながら作業する必要がある場合は、ハンズフリーの授乳用ブラ、スマートフォン、タブレットなどのツールを試してみましょう。
結局の所、ストレスは母乳の天敵なのです。

「ストレスレベルが上がると、通常母乳の分泌量は減ります。」と、ウィスウェル医師は言います。


<分泌量の問題について助けを求める>

母乳の産生量が減少しても、絶望しないでください。
代わりに、行動を起こしましょう。

「母乳の分泌量が減ると、元には戻らないと誤解する女性が多くいます。」と、ウィスウェル医師は説明します。
「分泌の仕組みを学び、誤った認識を避けましょう。まずは、授乳コンサルタントに相談してみてください。急成長期間や時間の経過に伴う体の調整など、分泌量の自然な減退や流れに関する説明を受けることができます。」

分泌量を増やす必要がある人は、以下を試して診ましょう。

授乳回数を増やす:
赤ちゃんが飲める限り、授乳を試みましょう。家の外で仕事をする人は、夕方や朝、週末に試して診ましょう。

搾乳方法:
5~10分間の短い搾乳を1日に渡って複数回行い、数日間連続で続けましょう。これにより、母乳の分泌量を増やす必要性を体に伝えることができます。

乳房のマッサージと圧迫:
簡単に学べるテクニックを用いることで、授乳中や搾乳中の分泌量を増やすことができます。

自分をいたわる:
ストレスを軽減し、出来る限り休憩し、水分補給し、1日500カロリーを追加したバランスの取れた食事を摂ることで、母乳育児のサポートとなります。
減量を試みている場合、週1ポンド(約450グラム)以上減らしてはいけません。

催乳薬:
オーツ麦、フェヌグリーク、オニアザミ、アルファルファなどの食品は、母乳の分泌量増加に役立ちます。
授乳コンサルタントに相談し、自分に適した食品の組み合わせを確認してみましょう。

出典 2020年6月22日更新 health essentials『Why You Should Consider Breastfeeding Longer』(2020年6月23日に利用)一部抜粋
https://health.clevelandclinic.org/breastfeed-longer-the-whys-and-hows/