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JapanRx / 新規抗原がマラリアワクチンになる可能性

新規抗原がマラリアワクチンになる可能性

2012年にはマラリアにより世界中で627000人が死亡しており、そのうち46万人は5歳以下の小さな子供でした。
46万人のほとんどは5歳未満のアフリカの子供たちでした。

現在マラリアにはそれに効果的なワクチンとなりえる物質が発見されています。
マラリアはハマダラカ蚊に刺されることで感染し、マラリア原虫によって引き起こされる生命に関わる疾患であり、その中でも最も危険な寄生虫は熱帯熱マラリア原虫です。
病気の初期症状は頭痛、発熱、悪寒、嘔吐などがあります。
治療を行わなかった場合には、重度の貧血、呼吸困難、脳マラリアを発症し、場合によっては死につながることがあります。
サハラ以南のアフリカに住んでいる人々、特に子供の間でマラリアはとても一般的な病気です。
感染度の高い地域に住んでいる多くの人々は血液中のマラリア原虫に対して免疫をもっており、それが感染後、重篤な症状になるのを防いでくれます。

アレルギー感染症研究所(NIAID)、ハーバード大学医学部、ロードアイランド州の病院などの研究チームは東アフリカにあるタンザニアに住んでいる2歳の子供785人の血漿中サンプルを調査しました。
遺伝子のスクリーニング検査や実験テストを行い、熱帯熱マラリア原虫分裂出口抗原1(PfSEA-1)と呼ばれる抗原を発見しました。 さらに続く試験により赤血球がマラリア原虫によって侵食されるを防止できることが明らかになりました。
ロードアイランド州の病院、国際保健研究センター長を務める、共著者のジョナサンカーティス博士はこの発見にとても驚きました。
多くの研究者は赤血球に侵入する寄生虫を殺すマラリアワクチンを開発しようとしていますが 、この研究では赤血球の中に閉じ込める方法が発見されたのです。

研究チームはそPfSEA-1抗原でマラリアを発症しているマウスの5グループにワクチンの予防接種を行いました。
マウスはワクチン未接種であった​​マウスと比較して、マラリアの原虫レベルが低く、寿命も長くなったことが分かりました。
タンザニアの子供は453からの血漿サンプル中を調査し、 研究者は高い感染しやすい時期にPfSEA-1の抗体を持っていた子供達は重篤なマラリアを発症していないことがわかりました。
更なる調査のために研究チームはケニアのマラリア感染率の高い地域の12-35歳の男性138人の抗体レベルを調べました。

PfSEA-1に抗体を持っている人は50%ほどマラリアの原虫レベルが低いことが分かりました。
研究チームによると、これらの発見によりPfSEA-1は将来的にマラリアに対するワクチンとして使用できるのではないかとのこと。

Medical News Todayによるとインディアナ大学の研究でマラリアとトキソプラズマ症の治療につながる可能性のあるタンパク質を発見したことが伝えられています。

(以下のサイトより引用)
www.medicalnewstoday.com/articles/277270.php