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新しい研究で、メイク用品に危険な微生物が潜んでいることが確認される

新しい研究では、リップグロスやマスカラ、ファンデーションのスポンジなど、開封・使用済みのメイク用品の多くが、大腸菌やブドウ球菌などの潜在的に危険な細菌で汚染されていることが明らかになりました。

英国のアストン大学の研究者によって実施され、本日応用微生物学誌にて発表されたこの研究では
検査を行った10製品中9製品が細菌に汚染されていたことが判りました。
こうした製品を目や口、傷のある皮膚の近くで使用すると、皮膚感染症、さらには敗血症などの疾患を引き起こす恐れがあります。

特に免疫不全のある人にとってはリスクが高く、正常な人は免疫系によって阻止できる細菌であっても、感染を発症しやすくなります。
しかし、潜在的な危険性のある細菌がメイク用品に潜んでいたとしても、必ずしも病気を引き起こす訳ではなく、また関連研究も不足しています。

研究では、467人の個人が所有する、様々なメイク用品を調べました。
中には、ファンデーションを顔に塗る時などに使用する、凸凹のついた「ブレンドスポンジ」が含まれていました。
ブレンドスポンジには、最も多くの潜在的に有害な微生物が含まれていることが判っています。
これは、使用後に湿ったまま放置することで、有害な細菌が増殖できる環境が作り出されたことが原因であると考えられます。

この研究では、メイク用品使用者の3分の2が、床にスポンジを落としたことがあったにもかかわらず、その93%が一度も洗ったことが無く、このことで有害な微生物がより生息しやすくなっていました。

メイク用品の使用において「消費者の」管理が不衛生である場合、特にブレンドスポンジは、糞便汚染と関連する大腸菌などの細菌が検査対象の製品内で増殖していたことが見つかったことを考慮すると、非常に心配です。」と、アムリーン・バシール博士は言います。
彼女は、アストン大学生命および健康科学が行った研究の筆頭著者です。

メイク用品に消費期限を記載する義務については、国によって大きく異なります。
EU諸国では、ほとんどのメイク製品に「消費期限日」を記載することが求められています。
例えば、「使用可能な最終日」もしくは「開封後の期間」を示し、製品の保管可能期間を明らかにする方法です。
しかしFDAによると、米国では、メイク用品のラベルに保管期限や使用期限を記載する必要性を示す法律や規制はないといいます。

「消費者や化粧品業界全体の意識を高めるためにやるべきことはたくさんあります。ブレンドスポンジを定期的に洗い、完全に乾かす必要があることや、期限を過ぎてメイク用品を使用するリスクを周知していく必要があるのです。」と、バシール氏は述べました。

出典: 2019年12月2更新 Forbes『Are Dangerous Microbes Hiding In Your Makeup? New Study Says Yes.』(2019年12月6日に利用)
https://www.forbes.com/sites/victoriaforster/2019/12/02/are-dangerous-microbes-hiding-in-your-makeup..