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JapanRx / 放し飼いで育てられた鶏の卵はより多くのビタミンDを含有する

放し飼いで育てられた鶏の卵はより多くのビタミンDを含有する

レディング大学の調査によると、放し飼いで育てられた鶏の卵は、工場式農場の鶏の卵よりも最大30%多くビタミンDが含まれているといいます。

またこの研究では、有機(オーガニック)農場の卵には、身体のカルシウムを吸収する能力を高めることが示されているカルシフェジオールもより多く含まれていることがわかりました。

食品化学ジャーナル(journal Food Chemistry)に掲載されたこの研究で、研究者はイギリスのスーパーマーケットで売られる250個の卵の成分を分析しました。

通常の家畜小屋で育てられた鶏の卵には1.7マイクログラムのビタミンDが含まれる一方、放し飼いの鶏の卵には2マイクロミリグラムが含まれていました。
有機農場の放し飼いの鶏の卵には、2.2マイクロミリグラムが含まれていました。
成人の1日当たりの推奨ビタミンD摂取量は、10マイクロミリグラムです。

研究者らは、放し飼いの有機卵の卵黄に含まれるビタミンD含有量が多いのは、日光に触れる時間が長いことが原因であると結論付けました。
彼らは次のように記述しています。
「鶏のビタミンDはは、人間のものと似ています。ビタミンDは太陽光の紫外線によって合成される、もしくは食事で摂取することができます。」

「従来行われてきた室内の卵生産システムとは異なり、放し飼いの鶏や有機鶏は日中を通して牧草地へ行くことができるため、日光に触れる機会が増えます。」

「今回の研究における重要な発見は、ビタミンDとカルシフェジオールの含有量はどちらも生産システムによって大きく異なるということです。」

「放し飼いや有機鶏の卵により高濃度のビタミンDとカルシフェジオールが含まれる主な理由は、産卵中の鶏が日光に触れる機会が多いことであると考えられます。」

出典:2016年12月7日更新 Health Spectator UK 『Free-range eggs offer bigger dose of vitamin D』(2019年5月13日に利用)
https://health.spectator.co.uk/free-range-organic-eggs-offer-vitamin-d/