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愛犬が咳き込んでいますか?さて次はどうする

犬の咳を引き起こす原因は何なのでしょう?
それが深刻な時、それをどのように診断し、どんな種類の治療法が役立つのかなどを紹介します。  

(症例)      
ベイリーの飼主夫妻は一晩中眠れませんでした。
彼らの8歳になるマルプーの愛犬ベイリーが絶え間なく咳こみ、喘鳴と咳を繰り返していたからです。そして飼主夫婦のぼろぼろになった目と曇った顔がどのような状況だったのかを物語っていました。
彼らの愛犬を診察したところ、飼主は、ベイリーの喉にかすかなグル音がしていたのがここ2,3週間で息を吐くような音に変わったことを思いだしました。
彼らは生ニンニクとハチミツ、ココナッツオイルと加湿器など、対策をすべて試していました。
咳の異常は最初は緩和されたように見えたものの、ここ3、4日で劇的に悪化したようです。
彼らは、犬の咳の原因は、絶望的な病気なのではないかと酷く心配していました。  

咳の原因
犬の咳には多くの潜在的な原因があります。
「ケンネルコフ」として知られる犬伝染性気管気管支炎に起因するアレルギーや気道感染症、そして、犬のインフルエンザは、気管支潰瘍やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、心臓虚血または弁不全により引き起こされる心臓病、気管支炎などの肺疾患やこれらの併発など解剖学的に治療が必要な疾患に続きトップ原因です。
癌もまた、特に高齢の犬やドーベルマン、アイリッシュ・セッター、ボクサー犬のような高リスクの品種でも考慮すべき疾患です。  

我々はベイリーの予防接種の状況(現在)、既往歴(10か月前に短期に下痢)、最近の旅行歴(なし)、過去2ヶ月以内のグルーマー、ケンネルまたはドッグパークへの訪問歴(なし)、そして、何か手がかりとなる他の臨床的兆候があるかどうかも確認しましたがありませんでした。
ベイリーの飼主もまた、何かいつもと変わったことがないかについて思い出すことができませんでした。
しかし、診察中に発見がありました。

咳の診断
私は中等度の心臓雑音として分類するものと一緒に、ベイリーの肺に流体音を確認しました。
ベイリーを正確に診断するために、私たちは、心臓の大きさと形状、体液の量、肺の健康状態を評価するために胸を覗く必要がありました。
そして数回の胸部X線から始めることを推奨しました。
これらの知見に基づいて、場合によっては心臓超音波、心電図(ECG)、血液および尿検査、おそらく胸部流体の分析などの追加検査が必要となります。
診断が確定したら、治療法を正確に処方し苦痛を緩和することができます。  
ベイリーの飼主が尋ねた唯一の質問は、「どれくらい早くわかりますか?」でした。  

咳に深刻な原因があるとき
1時間以内に、我々は最初の診断を下しました。:うっ血性心不全  

ベイリーの僧帽弁から流体が漏れて肺に蓄積し、それが引き金となり、流体を吐き出すために咳をするという反応を引き起こしていたのです。  
私はベイリーの水分の吸入、ストレスを確認しました。そして乾性溺水については気がかりでした。  
私たちの治療は、肺から流体を取り除く、血管拡張による心臓ポンプの効率化、そして、心筋の収縮を増加させることを目的としました。
私は、僧帽弁疾患のある犬の平均寿命を延ばすために臨床試験で示されている、利尿薬(フロセミド)とピモベンダンを処方しました。

ベイリーは心臓の状態を確認するために定期的な診察を受ける必要がありました。
そうすることで、変化が起きた場合に早期に治療を開始することができるのです。  

犬の咳の治療方法
ベイリーは病院に来たその夜、赤ん坊のようによく眠りました。
私たちの48時間の診察中、ベイリーの飼主もよく休息ができ、それについても感謝していました。
診察を受けてから2週間以内に、ベイリーは少しの時間ならグルーミングへ行けるほど回復しました。(フルコースでのグルーミングができるまでにはもう少し長く待たなければなりません。)
1ヵ月後、胸部X線と心臓超音波検査において、有意な改善が認められ、ベイリーは湖への旅行の許可を得ることができました。
我々での最後の診察で、ベイリーの飼主は、もっと早く助けを求めればよかったと後悔していました。
私は飼主として彼らがベストを尽くし、最終的には、彼らの愛犬に対する愛とケアがベイリーの命を救ったのだと確信しています。  

咳は、犬の飼主にとって挑戦的な治療となることがあります。
多くの飼主は、犬の咳はアレルギーや軽度の感染症によって引き起こされたと信じています。
ペットの飼主が犬の咳の認識を間違えると深刻な結果が起こることがあります。

ベイリーの飼主が病院へ連れて行くのがもう一日遅れてしまった場合、ベイリーが今日生きているかどうかわかりません。
もし愛犬の咳が2日以上続く場合は、獣医師の診察を受けてください。
どんなに些細な咳でも犬の咳は注意を必要とする重大な症状なのです。  

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.dogster.com/lifestyle/is-your-dog-coughing-a-lot-what-to-do-next