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JapanRx / 後期早産のステロイド治療は費用対効果が高い

後期早産のステロイド治療は費用対効果が高い

3月11日、JAMA小児科学誌オンラインで発表された研究によると、後期早産リスクが高い女性において、ベタメタゾンを使用した出生前治療は費用対効果の高い治療方法であると言います。

ニューヨークにあるコロンビア大学メディカルセンターに勤めるシンシア・ギャムフィ・バナーマン医師らは、母体出生前ステロイド投与試験(ALPS)のデータを用い、後期早産リスクの高い女性に出産前コルチコステロイド治療とを行った場合と、治療を行わなかった場合の費用対効果を比較しました。
ベタメタゾン群に割り当てられた母子は1,426ペア、プラセボ(偽薬)群に割り当てられた母子は1,395ペアでした。

研究者らは、ベタメタゾン群に関連する母子ペアの平均費用4,681米ドルとなり、プラセボ群の5,379米ドルよりも有意に低いことを発見しました。
この試験では、ベタメタゾンの使用が呼吸器罹患率の減少(マイナス2.9%)において効果的であることが実証されており、増分の費用対効果比は-23,986となっています。

著者らは、以下のように記述しています。
「後期早産は早産の大部分を占めるので、我々の調査結果は公衆衛生に大きな影響を与える可能性があります。」

出典:2019年4月3日更新『Late Preterm Steroid Therapy Found to Be Cost-Effective』Physician's Weekly(2019年4月12日に利用)
https://www.physiciansweekly.com/late-preterm-steroid-therapy-found-to-be-cost-effective/