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幹線道路沿いに住む女性の子供は、学習速度が遅い傾向にある

研究では、交通量の多い道路付近に住む女性の子供は、学習速度に遅れが生じる傾向にあることが示されています。

母親の子宮内で高濃度の大気汚染にさらされた子供は、主要なコミュニケーションスキルや運動能力の発達により長い時間がかかりました。

またこれらの子供は、問題解決能力や社会性を示す時期にも遅れが見られました。

研究者らは5,825人の子供のデータを分析し、これらの子供が生後8か月の時から3歳になるまでの間、4~6カ月に1度試験を実施しました。

この分析には、「ママ」と発言する、物を箱に入れる、おもちゃを抱きしめる等の特定のタスクを実行できるかどうかの確認も含まれました。

年齢にあった発達ができているかを確認するため試験の内容は毎回異なっていたものの、コミュニケーション能力、運動能力、社会性、問題解決能力の4点については必ず確認が行われました。

また、カリフォルニア大学のBOFFINSでは、子供の家、託児所、母親の職場の大気汚染レベルの調査も行われました。

この研究を主導したサンディ・ハ博士は以下のように述べています。
「妊娠中や幼少児期に交通量の多い道路付近に住むことは、子供の発達が遅れるリスクの上昇と関連していることがわかりました。」

幹線道路等交通量の多い道路の3分の1マイル(約500メートル)以内に住む子供は、0.5マイル(約800メートル)以上離れた場所に住む子供と比較して、コミュニケーション試験の失敗率が2倍になりました。

産まれる前に高濃度の超微粒子にさらされると、全ての試験項目において、失敗率が最大2.7%上昇しました。

また幼児期に高濃度のオゾンにさらされると、全ての試験に失敗するリスクが最大17.7%上昇しました。

PM2.5として知られる超微粒子やオゾンは、自動車の排気ガスから排出されます。

以前の研究では、妊娠中の主要な大気汚染物質への曝露が低体重児や早産、死産と関連付けられています。

こうした毒素は血流の中に侵入し、脳へ運ばれることで、精神の発達が遅れることにつながる可能性がります。

出典:2019年4月9日更新 The Sun 『Pregnant women who live near main roads ‘are more likely to have kids who are slow learners’』(2019年6月10日に利用)
https://www.thesun.co.uk/news/8820583/pregnant-women-pollution-kids-slow-learners/