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JapanRx / 女性のトリコモナス症治療におけるメトロニダゾール (フラジール) 単回投与と7日連続投与

女性のトリコモナス症治療におけるメトロニダゾール (フラジール) 単回投与と7日連続投与

トリコモナス症は、世界中の女性の間で最も一般的な性感染症です。
未治療のままでいると、不妊やHIV感染率の上昇に繋がりかねません。

現在のガイドラインでは、第一選択療法として、2gの経口メトロニダゾールまたはチニダゾールの単回投与を、
第二選択療法として、7日間の経口メトロニダゾール投与が推奨されています。

しかし最近のメタ分析では、メトロニダゾールの単回投与がトリコモナス症の完治に不十分である可能性が示されました。

このオープンラベルの無作為化比較対照試験では、623人の女性を被験者とし、
2gのメトロニダゾールを単回投与、もしくは500mgのメトロニダゾールを1日2回、7日間投与のグループに割り当て、
治療終了後4週間時点でのトリコモナス症感染の罹患率を調べました。
治療順守率は、単会投与群の99%と比較して、7日投与群は96%と低い結果となりました。
研究者らは、4週間後にトリコモナス症の陽性判定が出た女性の割合は、単回投与群の19%と比較し、7日投与群の方が11%と低いことを発見しました。
細菌性膣炎の存在は、この結果に有意な影響を及しませんでした。
副作用発生率については、2つの研究グループ間で有意な違いはありませんでした。
しかしながら、7日間の投与を受けた女性の内2人より、自然流産の報告がありました。

この研究の限界として、研究がオープンラベルであったことと、被験者が少なかったことが挙げられます。
全体として本研究は、トリコモナス症の女性に対して、単回投与ではなく7日投与のメトロニダゾール使用を支持しています。

出典:2018年10月12日更新『Quick Take: Single-dose versus 7-day-dose metronidazole (Flagyl) for the treatment of trichomoniasis in women: an open-label, randomized controlled trial』2 minute medicine(2019年4月2日に利用)
https://www.2minutemedicine.com/quick-take-single-dose-versus-7-day-dose-metronidazole-flagyl-for-the-treatment-of-trichomoniasis-in-women-an-open-label-randomized-controlled-trial/