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大規模調査で、子宮内膜症には頻繁に自殺念慮が伴うことが明らかに

同分野において史上最大規模で行われた調査結果によると、子宮内膜症を患う患者の約半分において、疾患が自殺念慮を引き起こしたことが報告されたといいます。

子宮内膜症を患う女性13,500人以上を対象にしたこの調査結果は今月初め、BBCにより発表されました。

同通信社は、現在29歳のジェイミー・ラエ・マックコーマック氏に話を聞きました。
彼女はオンラインの子宮内膜症活動家であり、同疾患を抱えるたくさんの女性が集まるネットワークを運営しています。

「女性の一部は、それ以上対処することができなかった、もしくは適切なサポートを得られなかったために、自殺してしまいました。」と、マックコーマック氏はBBCの取材に応えました。
「本当に心が痛みます。」

MedicineNetの著者メリッサ・コンラッド・ストプラー博士によると、100万人以上のアメリカ人女性が子宮内膜症を患っていると推測されているものの、罹患者の割合は全女性の18%にのぼる可能性があるといいます。

この骨盤疾患は、子宮内で形成されるものと似た細胞が子宮外で成長し始めることで発症すると、ストプラー博士は言います。
不妊に繋がる可能性があり、また以下のような様々な症状を引き起こします。

  • 通常月経直前に起こり、月経後に軽減する痛み(通常骨盤付近に起こる)
  • 性交痛
  • 性交中の腹痛
  • 排便や排尿時の腹痛や痛み
  • 内診に伴う痛み

子宮内膜症に伴い得るその他の症状には、以下のようなものがあります。

  • 下腹部痛
  • 下痢および/便秘
  • 腰痛
  • 慢性疲労
  • 月経不順や重い月経
  • 排尿痛
  • 血尿(特に月経期間中)

また、子宮内膜症は女性の卵巣がんリスクを高める可能性があると、ストプラー博士は述べています。
この疾患は薬や手術で治療することができますが、治療無しで回復することもあります。

「子宮内膜症は、出産可能年齢の女性にとって最も一般的な疾患であり、女性が閉経すると通常症状がなくなります。」と、ストプラー博士は書いています。
「子宮内膜症の原因はほとんど理解されていないため、発症を予防する方法はわかっていません。」

出典: 2019年11月4日更新 MedicineNet『Suicidal Thoughts Common With Endometriosis, Reveals Major Survey』(2019年12月12日に利用)
https://www.medicinenet.com/script/main/art.asp?articlekey=225450