電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 多量の喫煙は、視覚を損なう可能性

多量の喫煙は、視覚を損なう可能性

多量の喫煙は、視覚の色やコントラストを損なう可能性がある、と研究者らは報告しています。

研究者らは、1日15本以下のタバコを吸う健康な71人と、1日20本以上のタバコを吸う健康な63人を調査しました。
被験者の年齢は25〜45歳で、視覚は正常、もしくは正常に矯正された状態でした。

研究では、ヘビースモーカーは赤と緑、青と黄色の色覚に大きな変化を示し、また非喫煙者と比較してコントラストや色の識別がより困難となっていることがわかりました。

ラトガース大学行動保健学科の研究部長であり、研究共著者のスティーブン・シルバーステイン氏は、次のように述べています。
「この研究結果は、過剰な喫煙やタバコに含まれる化合物への慢性暴露は、視覚識別に影響をおよぼし、タバコ中毒者の全体的な視覚処理における欠陥の存在に関連しています。」

シルバーステイン氏はまた、大学のニュースリリースにて以下のように話しています。
「タバコの煙は健康に有害な多数の化合物から成り、脳内の層の厚みの減少や、脳の視覚を司る領域を含む脳の病変などに関連しています。 」

そして彼は、次のように付け加えています。
「以前の研究では、長期的な喫煙により加齢黄斑変性のリスクが2倍に増え、水晶体の黄変や炎症を引き起こす原因となることが指摘されています。」

シルバーステイン氏は、ニコチンや喫煙は体の循環器系に害を及ぼし、これにより網膜の血管やニューロンを損傷すると言います。

彼はまた、この研究結果は、ヘビースモーカーである統合失調症患者などの他の集団の視覚障害の研究において、その喫煙量も考慮に入れられるべきであることを示していると言います。

連邦防疫センターによると、米国では約3400万人の成人喫煙者の内1600万人以上が喫煙関連疾患を患っており、その多くが心血管系に影響するものであるそうです。

この研究は最近、精神医学研究誌(journal Psychiatry Research)に掲載されました。

出典:2019年2月22日更新『Study: Heavy Smoking May Damage Vision』WebMD(2019年4月8日に利用)
https://www.webmd.com/eye-health/news/20190222/study-heavy-smoking-may-damage-vision