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JapanRx / 単純な血液検査は、既存の検診よりも数年早く乳がんの再発を検出できる

単純な血液検査は、既存の検診よりも数年早く乳がんの再発を検出できる

研究では、単純な血液検査により既存の検診よりも2年早く乳がんの再発を検出できることがわかりました。

研究者らは、手術と化学療法による治療を受けた49人の患者の血液サンプルを、6カ月に1度、4年近くの間継続して採取しました。

この血液検査では、マンモグラムによる検出よりも平均8.9カ月早く、再発の89%を検出することができました。

腫瘍を早期に発見することで、治療の成功率や生存率が高まります。

レスター大学とインペリアル・カレッジ・ロンドンの科学者らは、腫瘍DNAを見つけ出すため、Signatera検査を実施しました。

イギリスでは毎年約55,000人の女性が乳がんと診断されており、11,500人が乳がんが原因で死亡しています。

全体的な生存率は改善したものの、3人に1人が5年以内に再発しています。

レスター大学のJacqui Shaw教授は、次のように述べています。
「現状、乳がん患者が最初の治療を受けた後に追跡調査を行った精度が高い具体的な臨床試験は行われていません。」

「この研究結果では、単純な血液検査により患者をモニターすることが可能であることが示されています。」

「これは現行の検査よりも、早期治療を行うための優れた検査である可能性があります。」

インペリアル・カレッジ・ロンドンのCharles Coombes教授は、次のように述べています。
「これまで使用されてきた標準的な技術によるがん再発の検出には、常にその正確性の問題が指摘されてきました。」

この研究では、HER2陽性やホルモン受容体陽性、トリプルネガティブ乳がんなど、代表的な乳がんが対象とされていました。

この調査結果は、臨床がん研究ジャーナル(journal Clinical Cancer Research)にて発表されました。

出典:2019年4月17日更新 The Sun 『Simple blood test spots the return of breast cancer years earlier than current scans, study shows』 (2019年6月19日に利用)
https://www.thesun.co.uk/news/8879451/simple-blood-test-spots-the-return-of-breast-cancer-years-earlier-than-current-scans-study-shows/