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JapanRx / 便秘の家庭治療が虫歯を引き起こす可能性

便秘の家庭治療が虫歯を引き起こす可能性

 便秘と虫歯というは奇妙な関係に聞こえるかもしれませんが繋がりがあります。  
子供の17〜40%が便秘を経験します。痛みを伴う排便、便失禁、腹痛などの症状は、子供と家族の両方にとってたいへんな苦痛をもたらすことがあります。
便秘をすぐに解消したいと望むが故に家庭で医者にかからずに解決しようとしますが、その多くは虫歯を引き起こすことが知られています。  
この1週間で、2人の子供の患者が歯に空洞ができたと歯科医院現われました。
両方の子供は慢性の便秘症だということを除いては健康でした。
両方の子供たちは、親戚の高齢者の勧めに従いジュースやドライフルーツやファイバーグミなど砂糖シロップを1日に数回、間食していました。  

虫歯の原因については、頻繁な炭水化物の摂取が歴史的に強く一貫した危険因子だと言われています。
1日2回の歯磨きと1日1回のフロッシングは、子供が慢性的な便秘を治療するために消費している多量の糖を取り除くには十分ではないかもしれません。  

機能性便秘の評価と治療のためのエビデンスベースのガイドラインは、北米小児消化器学会、肝臓栄養学会、欧州小児胃腸症学会、肝臓病学および栄養学会によって2013年に更新されました。
ガイドラインでは、科学的な証拠は、子供の便秘の治療のための繊維サプリメント、プロバイオティクス、水分の多量摂取、身体活動の増加、行動療法またはバイオフィードバックの使用が支持されていないと記されています。  

最も効果的で安全な薬理学的治療はポリエチレングリコール(PEG)です。
PEGが利用できない場合は、ラクツロースを推奨します。 PEGおよびラクツロースはいずれも、代替的な治療法よりも齲蝕原性が低いとされています。  

便秘は、家庭での初期医療と歯科医師との間の共同ケアにより改善できる多くの病状の1つです。  
小児歯科医は、子供の小児科医に、慢性的な便秘の問題と使用されている家庭薬を認識させることができます。
子供の家族に便秘の適切な診断と管理のために小児科医での受診を促すのは、 牛乳アレルギーやセリアック病、甲状腺機能低下症および高カルシウム血症のような病気の治療を促すと同等に重要です。  

さらに、小児科医は、便秘症の根拠に基づく「非齲蝕原性」の治療レジメンを進めることができます。 齲蝕原性治療薬を使用する必要がある場合は、子供に家庭で公衆衛生を保てる環境があることを保証することが賢明であり、齲蝕原性食品を頻繁に摂取すると虫歯のリスクを高める可能性があることを家族に伝えることが賢明です。  
医師と歯科医の共通の電子健康記録(EHR)は、ケア調整を容易にし、子供の健康を見守るための1つの方法です。
EHRにそのような警告を加えることでは、医学療法で虫歯を発症するリスクを伴う可能性がある場合、虫歯の予防に付加価値的な利益があります。 

*著者のマーサ・アン・キールズ博士は、アメリカ小児科学会の口腔健康セクションのメンバーです。  

【以下のウェブサイトより引用】
http://www.aappublications.org/news/2017/02/14/Teeth021417