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ピモベンダンがMVDを遅らせる

科学者たちは、世界中の犬の寿命を延ばす可能性のある粘液性僧帽弁疾患(MVD)の管理に大きな進歩を遂げました。

「心臓拡張時のピモベンダンの評価」(EPIC)という研究では、イヌにおける薬物ピモベンダンの経口投与が、鬱血性心不全の臨床症状の発症を遅らせる可能性があることが証明されました。

Journal of Veterinary Internal Medicineに掲載された結果によると、ピモベンダンは無症状期間を平均15ヵ月延長し、この薬を受けた犬はプラセボを受けた犬よりもかなり長生きしました。

こういった証拠は大変決定的でした。4つの大陸の11カ国に36の試験センターを含むこの試験は、プラセボ群からの治療を引き続き保留とすることが非倫理的とみなされたため、中間解析後に早期に終了しました。

【これ以上、経過観察の必要はありません。】

RVCの獣医心臓学の教授であるアドリアン・ボスウッド博士が研究をリードしました。
彼は次のように述べています。
「EPICの調査結果のおかげで、獣医は、MVDの前臨床的疑いのある症例への治療に、もはや「経過観察」をする必要が無くなりました。」

「典型的な僧帽弁の心音が検出されたら、獣医は心臓の拡大を探すためにさらに調査する必要があります。実証されれば、これは臨床的徴候の発症前に患者がおそらくピモベンダンによる治療の恩恵を受けることができるということを示唆しています。」

(記事元)https://www.vettimes.co.uk/news/top-tier-study-shows-pimobendan-mvd-delay/