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JapanRx / パンデミックの中で、「通常の生活」に戻れる時期に関するファウチ氏の見解

パンデミックの中で、「通常の生活」に戻れる時期に関するファウチ氏の見解

米国が通常に戻るのには、まだ1年以上かかります。
これはこの国の感染症分野における最も優秀な専門家の見解であり、同氏は、医学界は未だ安全で効果的なワクチンの開発には至っていないため、COVID-19はより多くの人に影響を与え続けるだろうと述べています。

複数の州が経済活動を再開し始めたことで、一部の人は、この国は新型コロナウイルスとの闘いに置いて既に一歩前進したと考えたでしょう。
しかし、国立アレルギー感染症研究所の所長アンソニー・ファウチ氏は、ロックダウンの解除が新たな感染急増に繋がる可能性があると述べました。

「私は、1年かそこらの内に、ある程度は本当の意味での正常化を成し遂げたいと考えています。」と、彼はザ・テレグラフへの取材に対して答えました。
「しかし、今年の秋や冬に正常に戻れるとは思いません。もう少し長くかかるでしょう。」

3月に再開計画が発表された後、20を超える州で新型コロナウイルスの1日の症例数が増加しています。
ロイター通信によると、この急増を受けて、オレゴン州とユタ州は新しい症例を調査するため、事業再開および規制緩和の計画を延期せざるを得なくなりました。

ファウチ氏はまた、全米で進行中のでもや運動も、COVID-19症例の再発要因となる可能性があると語りました。
保健専門家と当局は、大規模な集まりに参加することで、感染リスクが大幅に増加する可能性があると警告しています。

「私は現状を懸念しています。各州がデモを鎮静化できることを望んでいます。」と、ファウチ氏は述べました。
「症例数急増の波は増減を繰り返し、数回に渡って訪れる可能性があります。」

別の疾患専門家は、米国でのウイルス流行が終息する前に、コロナウイルス感染症例数の急増が起こるだろうと述べています。
ミネソタ大学感染症研究・政策センターのディレクターを務めるマイケル・オスターホルム博士によると、このウイルスは人口の約5%にしか感染していないといいます。

彼は、COVID-19が「休息」すれば、国民の60~70%に影響を与えるはずであると述べました。
しかし、WebMDが月曜日に報道した内容によると、オスターホルム氏は、「休息」とは感染症の拡大速度が大幅に減速し、感染は依然として発生し続けることを意味すると説明したといいます。

連邦防疫センター(CDC)が行った最近の報告も、COVID-19の新規症例数が増加する可能性に関するオスターホルム氏の見解を裏付けています。
当局は、国家予測に基づくと、この国の死者数は7月4日までに12万4千~14万人を記録するだろうと述べています。

新しい死亡症例の大半は、アリゾナ州、アーカンソー州、ハワイ州、ノースカロライナ州、ユタ州、バーモント州で発生すると予想されています。
ファウチ氏は、COVID-19のパンデミックを、その不確実性と壊滅的な影響により、「最悪の悪夢」であると表現しています。

しかし、彼は自信を持って「(パンデミックは)やがて終息する」と述べました。
最近ではCOVID-19のワクチンに関する試験がいくつか進行しており、ファウチ氏は、今年もしくは2021年初めには、世界で2、3件の成功事例が見られるだろうと述べました。

出典 2020年6月16日更新 Medical Daily『Fauci On When We Can Return To ‘Normal Life’ Amid Pandemic』(2020年6月17日に利用)
https://www.medicaldaily.com/fauci-when-can-return-normal-life-amid-pandemic-outbreak-usa-us-news-re...