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ゾネグラン(ゾニサミド)について

ゾネグラン(ゾニサミド)は、発作が治療抵抗性であるドラベ症候群患者の発作治療に効果的である可能性がある経口抗けいれん薬です。
製薬会社エーザイより販売されています。


- ゾネグランのしくみ
脳は、毎日何十億もの電気信号を送信することによって機能しています。
この電気活動は、神経細胞の内外へのカルシウムやカリウム、ナトリウムなどの物質移動を可能にするチャネルによって維持されています。

てんかんやドラベ症候群などのてんかん症候群患者は、光や音などの誘因にさらされると、
脳が通常よりもはるかに速い速度で電気信号を飛ばすことがあります。これにより発作が起これいます。

ドラベ症候群の患者には、一日中複数の、長期的な発作が頻繁に起こることがあります。

ゾネグランは、てんかんの成人患者の部分発作を治療する補助療法として、米国食品医薬品局(FDA)によって承認されています。
この薬がどのように発作を予防するかについては、未だ完全には分かっていません。
しかしゾネグランは、ナトリウムおよびカルシウムチャネルに作用し、
神経細胞の興奮を抑制する因子を増強することで、抗痙攣作用を発揮すると考えられています。

研究では、ゾネグランはドラベ症候群のような治療抵抗性のてんかん症候群患者に効果的である可能性があることが示されました。
ゾネグランは比較的耐容性があるため、多くの異なる抗痙攣薬と組み合わせて服用できるという利点があります。


- ゾネグランに関する研究
ゾネグランは、ドラベ症候群に特化した対照臨床試験ではまだ検査されていません。
ドラベ症候群患者に対する抗痙攣作用は、実例に基づいています。

小児てんかん症候群の専門家による北米のコンセンサスパネルは、
ゾネグランを他の1~2種類の抗痙攣薬に正常に反応しないドラベ症候群患者に対する付加治療として推奨しています。
この報告書は、2017年に発行されました。

コントロール不良のてんかんを持ち、少なくとも3種類の抗痙攣薬に反応を示さなかった子供57人を対象とした研究では、
1年間平均5mg/kgのゾネグランが毎日投与され、その結果25%の子供の発作頻度が半数以下に減少しました。
別の6人の子供は、治療により発作が半分には満たないものの、減少しました。
24人の子供には発作頻度に変化が無く、8人の子どもは発作頻度が増えました。

全体として、研究者らは、ゾネグランは治療抵抗性の発作のある小児に対して比較的効果的であり、忍容性も良好であると結論付けました。
この研究はイギリスで行われ、その結果は2010年にけいれん発作ジャーナル(journal Seizure)に掲載されました。


- 追加情報
ゾネグラン服用による最も一般的な副作用は、うつや過敏性、無関心、不安などの気分の変化の他、
めまいや複視、頭痛、吐き気、震えや不安定な歩行、食欲不振、集中性の欠如や睡眠障害があります。
自殺念慮もまた、服用に関連しているとされています。

ゾネグランは、中断せず定期的に服用することが重要です。
服用の中止や用量の減少は、必ず医者の監督の下で行ってください。

出典:『Zonegran (Zonisamide)』Dr Avet Syndrome News(2019年4月2日に利用)
https://dravetsyndromenews.com/zonegran-zonisamide/