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ジドビル (ジドブジン)

ジドビルの有効成分ジドブジンはHIV感染の治療に使用される核酸系逆転写酵素阻害薬と呼ばれるお薬です。 HIVウイルスの遺伝子の複製を妨げる作用があります。

同義語

レトロビル 

有効成分

ジドブジン Zidovudine

その他のブランド名

レトロビル ジェネリック,Retrovir,ジドビル, Zidovir 100 mg, Zidovir 300 mg

包装

10

製造元

Cipla

形状

カプセル

含有量

100 mg, 300 mg

製造国

インド

SKU

2977

【ジドビル】食事の有無に関わらず服用できますが、いつも同じ時間に服用することをお勧めします。

【ジドビル】 アルコールとの相互作用は不明です。 医師に相談してください。

【ジドビル】  ジドビルを妊娠中に使用するのは危険である可能性があります。 動物研究は胎児に悪影響を及ぼしていますがヒトの研究では結果が限られています。 医師に相談してください。

【ジドビル】 母乳育児中に使用することは危険である可能性があります。 医師に相談してください。

【ジドビル】 車の運転などに影響を及ぼすことはありません。

【ジドビル】 重度、および末期の腎疾患の患者への使用には注意が必要です。

【ジドビル】 不明ですので、薬の使用を始める前に医師へご確認ください。

ジドブジン

使用方法
ジドビルはHIV感染の治療に使用されています。
効能・効果
ジドビルは、ヒト細胞におけるHIVウイルスの増殖を防止します。 そうすることで、HIVウイルスが新しいウイルスを生産するのを止めます。
一般的な副作用
疲労、頭痛、食欲不振、吐き気、嘔吐、筋肉痛
専門家のアドバイス
  • B型肝炎やC型肝炎や腎臓疾患を含む肝臓疾患や肝疾患を疾患している、または既往歴がある場合は、 医師に知らせてください。
  • 糖尿病に愚患している場合、または過体重でインスリン療法を受けている場合は、医師にご連絡ください。
  • ジドビルによる治療では、性交渉または輸血によりHIVへ感染するリスクは減らないので、HIVウイルスの拡散を防ぐために必要な予防措置について 医師と話し合ってください。 (より安全なセックス、他のライフスタイルの変更を行ってください。)
  • あなたが妊娠しているか、妊娠する予定がある場合、または母乳育児の場合は、医師にご相談ください。
よくある質問
Q. ジドビルは抗生物質ですか?
いいえ、ジドビルは抗生物質ではありません。それは抗レトロウイルス剤と呼ばれる薬のクラスに属しています。

Q. ジドビルはプロドラッグですか?
はい、ジドビルはプロドラッグであり、抗ウイルス作用を発揮するために体内で(リンパ球のリン酸化によって)活性化されるものです。

Q. ジドビルはプロテアーゼ阻害剤ですか?
いいえ、ジドビルはプロテアーゼ阻害剤ではありません。ヌクレオシド類似体逆転写酵素阻害剤です。

Q. ジドビルはどのように機能しますか?
ジドビルは、抗レトロウイルス薬としても知られているヌクレオシドアナログ逆転写酵素阻害薬(NRTI)と呼ばれる薬物群に属しています。 ジドビルはHIV感染を治療しません。ウイルスが増殖するために不可欠な化学物質(ウイルス逆転写酵素)を阻害することによって体内のウイルスの量を減少させます。 さらに、ジドビルは体内の白血球(CD4細胞)を増やし、感染との戦いにおいて重要な役割を果たします。

Q. ジドビルとは何ですか?
ジドビルは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療のために他の抗レトロウイルス薬と組み合わせて使用​​されます。

Q. ジドビルはどのように投与されますか?
ジドビルは、他の抗レトロウィルス薬と組み合わせて錠剤やシロップ、および懸濁液などの形状で投与されます。

Q. ジドビルは筋肉の痛みを引き起こしますか?
はい、筋肉痛はジドビルを使用による副作用として知られています。

Q. ジドビルは脂肪異栄養症を引き起こしますか?
ジドビルが脂質分布に及ぼす影響は知られておらず、脂肪異栄養症を引き起こすことかどうかもわかっていません。

Q. ジドビルはどのように貧血を引き起こすのですか?
ジドビルは骨髄抑制を引き起こし、それによって貧血(赤血球数の減少)を引き起こすことが知られています。

Q. ジドビルの費用はいくらですか?
ジドビルの価格は、あなたに処方されたブランドによって異なる場合があります。 商品の正しい価格については、パッケージの指示をお読みください。
基本情報
ジドブジンは別名アジドチミジンとも呼ばれており、世界で最初に承認された抗HIV薬です。ジドブジン (Zidovudine) は核酸系逆転写酵素阻害に分類されているエイズウイルスの増殖を抑えるお薬です。ウイルスの遺伝子の複製を妨げる作用があります。ウイルスが減少することで、免疫力を回復させ、病状改善へと促す仕組みです。ジドブジンは1987年にFDAより承認されています。 一般的にウイルスは、DNA(デオキシリボ核酸)が自分自身をコピーすることで増殖するのですが、HIVウイルスはDNAを持たないため、HIVウイルスが持つRNA(リボ核酸)をDNAに作り変えることで増殖します。この反応のことを逆転写反応と言い、逆転写反応には逆転写酵素と呼ばれる酵素が深く関わっています。ジドブジン(アジドチミジン)はHIVウイルスの複製初期に起こるこの逆転写反応の際に、DNA鎖に正常な核酸(ヌクレオシド)の代わりに取り込まれます。その結果、DNAは伸長反応ができなくなり、HIVウイルスはそれ以上の逆転反応を続けることができなくなるのです。こうした逆転写反応を阻害する薬を逆転写酵素阻害剤(ヌクレオシド系逆転酵素阻害剤)といいます。 エイズは、(後天性免疫不全症候群)、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染によって引き起こされます。このHIVウイルスは、免疫系の細胞、CD4 + Tヘルパーリンパ球として知られ、特に白血球細胞に侵入します。これらの細胞は、感染症と戦うために免疫系の他の細胞を活性化しますが、 HIVはCD4ヘルパーT細胞を殺すので、体がウイルスや、その他の感染症を戦うことができなくしてしまうのです。  HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染し、ウイルスがCD4 T細胞の内部に侵入するとHIV(ヒト免疫不全ウイルス)はその中で自身のコピーを数々と生成して倍増していきます。プロテアーゼと呼ばれるHIVウイルスによって生成された酵素は、この過程において重要な役割を持っています。プロテアーゼはウイルスの新しいコピーが片から組み立てることができるよう、ウイルスによって生成された新たなタンパク質を分解する酵素です。この酵素の働きがなければ、生成された新しいウイルスがよりたくさんのCD4細胞に侵入し感染を広げられなくなるのです。   HIV感染は、抗体ができる数週間から1ヵ月後でないと検査結果が正しくでないことがあります。また、感染者の多くは初期の感染期に他の感染症などでもみられるような症状が起こり、その後、症状は軽くなり長い無症状期間が続きます。 一見、健康に見えますが体内ではHIVウイルスが増殖し、それに対抗してCD4陽性T細胞が作られるという工程が繰り返されます。見た目に健康に見えるために、発見が遅れてしまうことになるのもこの時期です。その一方で、自己免疫疾患様の症状が出たりするケースもあります。  無症候期の後、CD4陽性T細胞がある程度まで減少していった時点で全身の倦怠感や体重の変化、ひどい疲労感、咳、口内炎、下痢、発疹、帯状疱疹、脂漏性皮膚炎など免疫低下症状が現れ始めエイズ発病期の症状が現れます。多くの場合で、こうした症状が出て初めて検査を受けHIV感染が分かるということも多いのです。エイズ発症後、症状が進むとさまざまな異常や生命を危ぶむ症状が出てきます。症状は多種多様に渡るためここに全てを記すことはできませんが、カポジ肉腫、壊疽、そ悪性リンパ腫、皮膚がん、ニューモシスチス肺炎などがあります。  HIVは感染力が弱いウイルスですので、普通の社会生活をしているなかで感染者と共に過ごしても感染することは先ずありません。主に、体液(血液、精液、膣分泌液、母乳など)からの感染が主になります。傷のない健康な皮膚から感染することはなく、血管に届くまでの傷がある皮膚や粘膜から感染しやすくなります。
警告
ジドブジンは生命に関わる重大な副作用を起こす可能性があります。重大な副作用には、次のようなものが含まれます。乳酸アシドーシス、肝機能障害、ミオパシー筋障害、重度の貧血や好中球減少症などの血液障害。
万一、下記の症状があらわれた場合は直ちに医療機関にて医師に診てもらうこと。

o呼吸異常
o息切れ
o異常出血、あざ
o異常な疲労感、だるさ
o顔面蒼白
o発熱
o喉の痛み
o食欲不振
o胃腸不良
o嘔吐
o濃色尿
o黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
o便の色に異常が見られる(色が薄い)
o脱力
oだるさ
o筋肉痛
o腹部右上の痛み

HIVおよびC型肝炎のどちらも感染しておりHIV治療薬とインターフェロンとリバビリン(またはリバビリンの使用に関わらず)を使用したC型肝炎治療薬を行っている場合、肝機能障害の悪化や最悪の場合死に至ったケースがあったとの報告がある。ジドブジンおよびインターフェロン(リバビリンとの併用有無にかかわらず)の併用中に副作用がみられた場合は、直ちに医師に相談し医療機関を受診すること。

○本剤の成分に対しアレルギーをもっている患者へ使用しないこと。
○他の薬を使用している場合は投与前に医師と相談すること。
○妊婦、または妊娠している可能性のある患者への投与は避けること。
○お子様の手の届かない場所に保管して下さい。
○お客さまの自己責任にてお使いいただけますようお願いします。
○服用後に体に異変を感じましたら、すぐ医師などにご相談下さい。
○開封後は涼しい直射日光を避けて保管して下さい。
 
禁忌
併用禁忌 イブプロフェン(ブルフェン等) : 血友病患者の出血傾向が増す恐れがありますので併用しないこと。  
慎重投与
下記の症状を持っている場合には医師へ知らせてください。
腎臓病、肝臓病、貧血
相互作用
下記のお薬を使用している場合には医師へ知らせてください。
フルコナゾール(ジフルカン)、イブプロフェン(ブルフェン)、ペンタミジン(ベナンバックス)、フルシトシン(アンコチル)、プロベネシド(ベネシッド)、リファンピシン(リファジン)
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