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コロナウイルス:スペインの一部地域がCovid-19リスクを理由に喫煙を禁止

スペインのガリシア地域は、Covid-19感染のリスクが高まるという懸念から、公共の場所での喫煙を事実上禁止しています。

同地方では、ソーシャル・ディスタンスを維持できない場合、通りやレストラン、バーといった公共の場所を全面的に禁煙とすることを発表しました。

まずは北西部地域が同様の対策を導入し、その後カナリア諸島が追随しました。

この対策は、スペインが西ヨーロッパで最悪の感染率に直面していることを受け、実施されました。

6月には150件未満だった日々の症例数は、8月には全体で1,500件を超えるまで増加ました。
水曜日に発表された最新の1日の症例数では1,690件の新規症例が記録され、国内の合計症例数は330,000件近くになりました。

ガリシアでの喫煙禁止は、水曜日に行われた記者会見で、専門家が地方政府に対し対策に関する推奨を行った後に発表されました。

この対策の正当性は、先月発表された喫煙とコロナウイルス蔓延の関連を概説した保健省の研究によって裏付けられています。

同研究では、タバコの煙を吐き出す時に、COVID-19ウイルスが含まれている可能性のある飛沫が同時に吐き出されることのリスクが協調されていました。

また、喫煙者は口元に持っていく前にタバコを手で触ったり、喫煙時にマスクのつけ外しを行うことで、さらなる感染リスクが生じると述べられています。

研究では、喫煙のより広範囲な健康への悪影響についても指摘されていました。
「喫煙はいかなる形態であっても、呼吸器疾患の経過を悪化させることが証明されている」と、研究では述べられています。

「現在のエビデンスでは、喫煙が重度の疾患の発症リスクを高めることが示されています。」と、研究では付け加えられています。

「制限なしに喫煙を行うと、近くに人がいたり、ソーシャル・ディスタンスが取られていない場合、感染リスクを高めます。」と、この地区を治める自治体をまとめるアルベルト・ヌニェス・フェイジョ氏は記者会見で語りました。

エル・パイス紙によると、政府に助言を行う臨床委員会に所属するアルベルト・フェルナンデス・ビラルは「この政策は喫煙者に不評であることは理解しています」と付け加え、次のように付け加えました。
「しかし、私たちは例外的な状況にあると考えています。」

木曜日、カナリア諸島は同様の措置を発表し、ソーシャル・ディスタンスの確保が保証できない屋外での喫煙を禁止しました。
この措置は金曜日に、公共エリアでフェイスマスクを着用することを必須とする、別の政策と併せて施行されます。

マドリード、アンダルシア、バレンシアなどの地域の当局者も、独自の喫煙制限の実施を検討していると報告されています。

3月の終わりにタバコの販売が禁止された南アフリカなど、他の場所でも同様の措置がとられています。

これらの喫煙措置は、各地域の医療専門家や世界保健機関(WHO)からの助言に基づいた、健康上の理由により正当化されています。

そして英国では、Covid-19パンデミック以降、100万人を超える人々が喫煙をやめたことが調査で示されています。
英国政府の助言によると、喫煙者はより深刻なCovid-19症状のリスクがある可能性があるといいます。

医師は、喫煙者は呼吸器感染症にかかる可能性が高く、後期には肺炎などの合併症を発症する可能性が高いと述べています。

出典 2020年8月13日更新 BBC Health『Coronavirus: Spanish regions ban smoking over Covid-19 risk』 (2020年8月18日に利用)
https://www.bbc.com/news/world-europe-53763267