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キャットニップはこれからの防虫剤となるかもしれない

2021年3月4日-大好きな猫をゴキゲンにする一般的なハーブは、夏場に裏庭に蚊を寄せ付けない切り札となる可能性があります。

研究者たちは、キャットニップ(イヌハッカ)はディートを含む合成防虫剤と同様に効果的であり、ミント科のこの一般的な植物が虫を積極的に惑わせる理由について報告しています。

キャットニップの有効成分であるネペタラクトンは、扁形動物、ミバエ、そして人間などの多様な動物において、古くから痛み受容体を活性化するものと分かっていると、イリノイ州エバンストンにあるノースウェスタン大学の神経生物学の准教授であるマルコ・ガリオ氏は述べました。

「キャットニップはこの広範な刺激性受容体を活性化するため、非常に多くの昆虫種が嫌っていると私たちは考えています。」

と彼は大学のニュースリリースで述べました。

ガリオ氏の研究室のメンバーやその他の人々は、人、昆虫、その他の多くの動物が刺激物を感知する受容体タイプがあることを以前に示しました。

「特に興味深いのは、ヒトでこれらの受容体を活性化する、わさびやニンニクなどの化合物とは異なり、キャットニップは昆虫受容体を選択的に活性化するように思われることです。」

とガリオ氏は述べています。

 「これは、人間がそれに無関心である理由を説明し、それが忌避剤としての使用に重大な利点を提供します。」

この研究で彼の研究室はスウェーデンのルンド大学の研究者と協力しました。

彼らは主に、人間に病気を感染させる可能性のある蚊やその他の昆虫に焦点を当てています。

彼らの研究では、キャットニップに浸したナイロンの靴下で覆われた皿に蚊の大好物である血液を置きました。

風洞などの実験、そして、ボランティアが生きた蚊のいるケージにキャットニップオイルをなじませた、またはなじませていない手を入れ、キャットニップオイルの保護効果の実験を行いました。

ルンド大学の准教授で研究の共著者であるマーカス・ステンスマー氏は、

「蚊、特に病気を媒介する蚊にとって気候変動が赤道の北と南で更に魅力的な条件を作り出すため、より大きな問題になりつつあります。」

と述べました。

 「植物は害虫から身を守る方法を長い間知っていたので、植物由来の化合物は防虫剤を開発するための新しい方法であることが示されています。」

キャットニップは、猫に対する陶酔感や幻覚作用があるため、猫のおもちゃやおやつに添加されることがよくあります。

ガリオ氏によると、植物由来の忌避剤は容易に入手でき、費用もかからないことが多いため、蚊媒介性疾患が大きな問題となっている発展途上国にとって、それを使用するメリットがある可能性があります。

研究者たちは、キャットニップの化合物が虫を撃退する理由を理解することで、蚊の刺激性受容体を選択的に標的とする、次世代の防虫剤の開発につながる可能性があると述べました。

 

この研究は、3月4日にCurrent Biology誌に掲載されました。

 

【以下のリンクより引用】

Catnip Might Be Your Next Mosquito Repellent

Healthday