イソニアジド (ジェネリック イスコチン)

イソニアジドは結核（tb）の治療に使用されています。

イソニアジドは抗生物質です。結核を引き起こす細菌を死滅させることで作用します。

末梢神経障害（足指および手のかゆみおよび麻痺）、肝臓酵素の増加、肝炎（肝臓のウイルス感染）、黄疸

• 空腹時に服用してください。胃の調子が悪い時は食事と一緒に服用することも可能です。
• 処方量を守り正しく服用ください。線量を飛ばしたり、飲み忘れたからといって一度に2回分服用しないでください。
• 結核菌が死滅して病気が完全に治るまで、この薬を6〜12ヶ月間服用しなければなりません。医師により正確な指示がありますので、それに従って下さい。
• イソニアジドと一緒にビタミンB6（ピリドキシン）を摂取する必要があります。ビタミンB6（ピリドキシン）は、イソニアジドによって引き起こされる可能性のある痺れやうずきを防止します。

Q.イソニアジドは抗生物質ですか？
イソニアジドは、結核やTB（肺や特定の場合には体の他の部分に影響を及ぼす細菌によって引き起こされる重篤な感染症）の予防と治療に使用される抗生物質です。

Q.イソニアジドは化学療法ですか。また、これは化学療法薬ですか？
イソニアジドは、結核の治療に使用される主要な抗生物質です。癌の治療に使用される化学療法や化学療法薬とは混同しないでください。

Q.イソニアジドは静菌性ですか、それとも殺菌性ですか？
イソニアジドは静菌性抗生物質です。その増殖に不可欠な保護外皮（細胞壁）の形成を妨害することによって細菌を引き起こす結核の発症を停止または抑制します。

Q.イソニアジドは安全ですか？
はい。 イソニアジドは、医師の指示に従って、規定の用量で使用する限り安全です。

Q.イソニアジドはMAOIですか？
イソニアジドは酵素モノアミンオキシダーゼ（MAO）に対して非常に弱い阻害活性があります。しかし、モノアミンオキシダーゼ阻害剤（MAOI）としては使用されていません。

Q.イソニアジドはサルファ剤ですか？
いいえ。イソニアジドの化学構造と作用機序はサルファ剤とは異なります。

Q.イソニアジドは誘導物質か阻害物質ですか？
イソニアジドは、身体からのいくつかの薬物の最終的な処理および排除を担う重要な肝臓酵素系の阻害剤（活性の低下）です。

Q.イブプロフェン、ベナドリル、ナイキル、アレブ、ムシネックス、アモキシシリンと一緒にイソニアジドを服用できますか？
イソニアジドとイブプロフェン、パラセタモール（商品名：タイレノール）、ナプロキセン（商品名：アレブ）、アモキシシリンまたはナイキルまたはムシネックスに存在する任意の活性薬物との重大な薬物相互作用は知られていません。
治療の有効性を低下させたり副作用を悪化させたりする可能性のある相互作用を避けるために、現在行っているすべての薬物療法について医師に知らせてください。

Q.イソニアジドは体重減少や増加、脱毛、下痢、月経に影響を及ぼしますか？
体重（増加/減少）、脱毛、下痢または月経の変化などは、イソニアジドの服用で発生することが知られている副作用の中には含まれていません。イソニアジドを含む多剤耐性結核治療薬ではほどんどこれらの副作用は発生しません。

Q.イソニアジドは、にきびを引き起こしますか、また、疲労を起こしたり便秘の原因になりますか？
イソニアジドでの治療中に、珍しい疲労、便秘、またはにきびが発生することがあります。治療の有効性を低下させたり、副作用を悪化させたりする可能性のある相互作用を避けるために、現在行っているすべての薬物療法について医師に知らせてください。

Q.イソニアジドは避妊薬に影響を及ぼしますか？
イソニアジドは、一般に使用される経口避妊薬との相互作用は知られていません。しかしながら、結核の多剤治療薬には、経口避妊薬の有効性を低下させ、避妊を妨げる活性薬物リファンピンが含まれています。

イソニアジドは結核菌を殺菌する作用があります。結核は昔と比べると減っていますが現在でもときどき学校や老人ホームでの集団感染、あるいは病院での院内感染などがあります。若い人では結核菌に対する免疫が弱く、またお年寄りでは免疫力の低下にともない体の中に潜んでいた結核菌が再増殖することが要因とされます。結核の感染が疑われる場合の発症予防薬としても単独使われます。

※医師に指示された用量および用法に従って下さい。
※用量は症状等により異なりますので、以下は目安としてお読み下さい。

【用法】
イソニアジド錠は、食事と一緒に服用してはいけません。
錠剤は、グラス1杯の水と一緒に服用して下さい。

【用量】
成人：
通常、体重1kgあたり1日4～5mgを服用します。1日の最大用量は300mgです。
上記用量は1日1回、もしくは複数回に分割して服用して下さい。
詳細の用量よび服用タイミングは、医師にご確認下さい。
結核性髄膜炎（脳膜の炎症を引き起こす結核）の治療には、これよりも高い用量（体重1kgあたり最大10mg）が使用されることがあります。

高齢者：
腎臓および肝臓が正常に機能していない場合、わずかに低い用量が処方されることがあります。

子供：
生後3か月を超える子供には、通常体重1kgあたり10～15mgを投与します。
上記用量は1日1回、もしくは複数回に分割して投与して下さい。
詳細の用量よび服用タイミングは、医師にご確認下さい。
イソニアジド錠は、生後3か月未満の乳児には使用できません。

イソニアジド錠の服用期間中、以下を確認するため、医師による身体検査および血液検査が行われることがあります。

• 肝臓が正常に機能しているか
• 薬が正常に作用しているか
• 用量が適切かどうか

【過量服用した場合】
イソニアジド錠は、処方量を超えて服用してはいけません。
多量に服用した場合は、直ちに医師に連絡して下さい。
過量服用の症状には、吐き気やめまい、ふらつき、痙攣、アシドーシスなどがあります。
これらの症状が出た場合、病院で緊急治療を受ける必要がある可能性があります。

【服用を忘れた場合】
忘れた用量を補うために倍量服用してはいけません。
服用を忘れたら、次の用量から通常の服用スケジュールに戻って下さい。

【服用を中止する場合】
医師に相談することなく服用を中止してはいけません。
結核を引き起こす感染を除去するためには、イソニアジド錠を医師の指示通り処方量を最後まで飲み終えることが重要です。
服用を突然中止すると、頭痛や睡眠障害、いらつき、不安などの離脱症状がでることがあります。

(1)本剤の成分に対しアレルギーをもっている患者へ使用をさけること
(2)飲み合わせの悪い薬があるので医師と相談すること
(3)妊婦、または妊娠している可能性のある患者への投与は避けること
(4)服用後にめまい，傾眠等が起こることがあり、自動車の運転やその他危険を伴う作業を行う場合には注意させる
(5)肝臓病など重い病気をもっていたら症状を悪化させる場合があるので注意すること
(6)効果や副作用など検査でチェックすること