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アメリカで双子があまり生まれなくなった理由

2019年10月3日(HealthDay News)- 昔と比べたら倍ほども見られなくなりました。アメリカでは過去数十年間に渡り上昇が続いていた双子の出産が 減少しています。

双子の出生率は30年間上昇し続けていましたが、2014年から2018年の間に4%低下したと保健当局は新しい米国政府の調査で述べています。

これは過去十数年で最低レベルです。 2018年には、米国の出生人口での割合は1,000人のうち32.6人が双子でした。

一体どうしてしまったのでしょうか。

専門家は、これは生殖補助医療の技術が改善されたことに起因するのではないかと疑っています。

「私たちは他の情報源から、特に生殖技術においては不妊治療を改善する治療法が改善されていることを知っています。」

と、米国疾病管理予防センターの一部である国立健康統計センター(NCHS)の疫学者であるジョイス・マーティン氏は述べました。

これらの新しい方法では、複数の胚を移植している女性の数が少ないと彼女は説明しました。以前は、いくつかの胚を着床させたため、双子や三つ子が急増していました。

「そのため、これらの治療法を行った可能性が高い、高齢や白人の母親の間で減少が見られます。」とマーティン氏は述べました。

彼女は、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)の国立衛生統計センター(NCHS)のデータ概要で10月3日に公開された研究の主執筆者です。

2014年から2018年の間に、米国で生まれた双子の数は年に約2%減少したことが研究ではわかっています。昨年は約124,000人の双子が       生まれました。

双子の出生率は30歳以降の母親では10%以上低下しましたが、この低下は40歳以上の女性で最も大きく、白人女性でのみ見られたものであることを研究者らは発見しました。

黒人およびヒスパニック系の女性の双子の出生率は変化していません。

こういった低下にもかかわらず、双子の出生率は53件の出産ごとに1組が双子だった1980年のそれをはるかに上回っています。

双子を持つことは問題になる可能性があるとマーティン氏は述べました。

多くは早産で生まれているので、低体重となります。

「双子は早産で生まれる可能性が7倍高く、生後1年以内に死亡する可能性が3倍高いのです。」と彼女は述べました。

生殖補助医療の技術が向上するにつれて、双子の出生率は低下し続けるとマーティン氏は予測しています。

この研究のために、彼女のチームは、米国国家生命統計システムのデータを使用しました。

全国の双子の出生は、2007年に139,000人近くに達したことが明らかになりました。

2014年から2018年の間に、データは17の州で双子の出生率が大幅に減少し、3つの州(アリゾナ、オクラホマ、アイダホ)では大幅に増加していたことを示しました。

2018年の双子の出生率は、ニューメキシコ州での1,000人あたり24.9人から、ミシガン州とコネチカット州の36.4人までありました。

45の州とコロンビア特別区の双子の出生率は1,000人あたり30人(3%)以上でした。

ダイムズマーチのチーフメディカルヘルスオフィサーであるラフル・グプタ博士は、生殖技術が改良されたことがこの傾向を説明しているということに  同意しています。

「移植された胚の数が少ないほど、多産は少なくなります。」と彼は述べました。

 「その理由の1つとして単一の胚のみが移植されるところまで技術が進んでいるということだと思います。」

グプタ博士は、高齢女性の多産出産の減少というのは良い傾向だと述べました。

彼は、30代と40代の女性は、高血圧、子癇前症、妊娠糖尿病など、妊娠中に合併症を発症する可能性が高いことを指摘しました。

これらの問題は、肥満などの慢性的な健康状態とともに、母親と赤ちゃんの両方のリスクを高める可能性があるとグプタ博士は述べました。

彼は、悪い結果を避けるため、女性は妊娠する前に最適な体重に調整することを勧めています。

グプタ博士は、生殖補助医療を検討している女性に対し、最良の結果を得るために単一胚の着床やその他の最新技術について医師と話し合うように助言しています。

 

【以下のウェブサイトより引用】

Twins Are Becoming Less Common in U.S., for Good Reasons

Health Day