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めまいの問題を無視してはならない理由

めまいの問題を無視してはいけません。
めまいの影響は人それぞれ異なり、自分が回転しているように感じたり、頭がふらついたり、バランス感覚を失ったり、ぼんやりしたり、地面が揺れているように感じることがあります。

また、前庭療法士のジャネット・クーチニック医師は、吐き気の他、焦点が合わないなどの視覚障害が起こる可能性もあると述べています。

原因はさまざまであるため、上記のような症状が起きた場合は医師に相談することが大切です。
こうした症状は内耳、脳や首、神経学的または心臓関連いずれかの問題、もしくは服用中の薬の種類や用量を変更したことが原因となっている可能性があります。

「最も重要なことは、医師にかかり、適切な診断を受けることです。」とクーチニック氏は言います。

かかりつけの医師から耳鼻科医または神経科医を紹介されたり、脳や首のMRI及び/もしくはCTなどの診断検査を受けることを勧められる場合があります。
その他、心臓の検査、または内耳機能を確認するために良く用いられる検査方法である前庭のテスト・バッテリーも必要になる場合があります。
さらに、原因が前庭の問題にあると可能性が高いと医師が判断した場合、前庭系理学療法士(PT)が紹介される場合があります。
多くの場合、まず最初に前庭系PTにかかり、必要に応じて追加の専門医が紹介されることがあります。


<めまいの一般的な原因>

めまいの発生にはさまざま要因が考えられますが、バランスや空間知覚を制御する前庭系が損傷した場合に発生する可能性があります。
この場合、いくつかの異なるケースが考えられます。

前庭機能障害として最も一般的なのは、良性発作性頭位めまい症(BPPV)と呼ばれる疾患です。
BPPVは、内耳にある器官の一つに存在する炭酸カルシウムの小さな結晶が分離し、内耳の別の部分に移動することで起こります。
この場合、屈んだり、上を見上げたり、ベッドで寝がえりを打ったり、寝転んだ姿勢から座った姿勢になったりするような動きによって、めまいは通常1分未満で消失します。
突然めまいや吐き気、嘔吐、バランス感覚の喪失、視覚の変化などが突然起きた場合、これは前庭神経炎が原因である可能性があります。
この場合、その後上気道感染症や消化管感染症を発症することがあります。
最後に、前庭神経炎に似た症状が発生した場合、前庭迷路炎と呼ばれる状態が原因で、難聴や耳鳴りが発生することもあります。

あまり一般的ではない種類のめまいの原因は、以下の通りです:

  • 内耳にある上垂直規管を覆う側頭骨に開口部ができる、上半規管裂隙症と呼ばれる症状。バランス障害や聴覚障害の原因となります。

  • 楕円形または丸い穴が中耳と内耳を隔てる、外リンパ瘻と呼ばれる症状。

  • 前庭蝸牛神経に発生する、聴神経腫瘍と呼ばれる症状。前庭神経は、内耳から脳へ音やバランスに関する情報を伝達する役割を担います。


めまいを引き起こし得るその他の疾患には、メニエール病や片頭痛があります。

出典 2020年6月15日更新 Health essentials『Why You Shouldn’t Ignore Dizziness Problems』(2020年6月17日に利用)一部抜粋
https://health.clevelandclinic.org/is-your-world-spinning-help-for-dizziness/