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JapanRx / じゃがいもは妊娠糖尿病リスクを高める可能性

じゃがいもは妊娠糖尿病リスクを高める可能性

メリーランド州に拠点を置く米国国立衛生研究所が行った研究によると、妊娠前に多くのジャガイモを食べた女性は、妊娠中に糖尿病を発症する可能性が高まるといいます。

研究者らは、ジャガイモを他の野菜やマメ科植物、全粒穀物に置き換えることで、妊娠糖尿病のリスクを低下できると述べています。

ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に発表されたこの研究は、一般的な高血糖食品であるジャガイモと妊娠糖尿病の発症を初めて結びつけました。

妊娠糖尿病は、妊娠女性の血糖値上昇を引き起こす一般的な妊娠合併症です。
この病気は、その後の母親と胎児の健康問題につながる可能性があります。
以前の研究では、血糖値を上昇させる度合の指標である血糖指数が高い食品と、妊娠糖尿病や2型糖尿病のリスク上昇が関連づけられています。

研究者らは、15,000人以上の女性を対象に調査を行い、4年に1度前の年に食べた食品の種類に関するアンケートへの回答を依頼しました。
ジャガイモについては、焼く、ゆでる、つぶす、揚げる等、食した形態についても問い、頻度は「1度も食べていない」から「1日6回以上」までの範囲で回答してもらいました。

研究者らは、より多くのジャガイモを食べた女性は妊娠糖尿病のリスクが高くなることを見出しました。

この研究の著者らは、ジャガイモを全粒穀物に置き換えることで妊娠糖尿病リスクが最大12%、豆類に置き換えることで最大10%、その他野菜に置き換えることで最大9%削減できると推定しています。

主執筆者のCuilin Zhang氏は、BBCの取材に対してに次のように述べました。
「妊娠糖尿病は、妊娠中の子癇前症や高血圧の発症につながります。」

「これは胎児に悪影響を与える可能性があり、長期的には母親の2型糖尿病リスクが高まります。」

英国糖尿病団体(Diabetes UK)のエミリー・バーンズ医師は、次のように述べています。
「この研究では妊娠前にジャガイモを食べることで妊娠糖尿病リスクが高まることは断定されていませんが、これら2つに関連がある可能性が強調されています。」

「しかし、研究者の認識通り、より知識を深めるには、この調査結果を比較対照試験を用いてさらに調査する必要があります。

出典:2016年1月13日更新 Health Spectator UK 『Eating potatoes often may raise the risk of diabetes during pregnancy』(2019年6月7日に利用)
https://life.spectator.co.uk/articles/eating-potatoes-often-may-raise-the-risk-of-diabetes-during-pr...