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 タミフルに関する7つの疑問:タミフルは最善のインフルエンザ対策?

インフルエンザによって起こる悪寒や筋肉痛、頭痛、発熱は誰もが避けたいと思うでしょう。
もしくは、少なくともベッドの中で過ごす時間を短縮したいと考えるのではないでしょうか。

そのため、体からインフルエンザを追い出すスピードを速めるのに役立つ抗ウイルス薬、オセルタミビル(タミフル)は、高い人気を保ち続けています。

研究者らは、症状の発症から48時間以内にオセルタミビルを服用すると、通常回復に7~10日かかる所、約1日分回復を早められることを発見しました。
より最近の研究では、65歳以上の患者(より重度の病気やその他健康障害を患う)がオセルタミビルを使用すると、回復を最大2~3日早められることが示されました。

オセルタミビルは、インフルエンザウイルスの繁殖に使用されるタンパク質を妨害することで、免疫系がウイルスを撃退するための時間が与えられます。
しかし、この薬は万人向けではありません。
本記事では、マシュー・ファイマン医師が、オセルタミビルのs長所と短所に関する重要な質問に答えています。


Q. 
この抗ウイルス薬が最も適する人とは?

A.
免疫系が上手く機能しないために、インフルエンザによる合併症リスクがある人への使用が最も適しています。
例えば、私は以下を罹患する患者には、この薬の処方を検討しています。

  • 糖尿病
  • 喘息またはその他呼吸器疾患
  • 肝臓、血液または神経系疾患
  • 心疾患または慢性腎疾患

大幅に太りすぎている場合も、選択肢となることがあります。


Q.
上記の患者における潜在的な合併症とは?

A.
インフルエンザ症状を発症して約7日後、免疫系の低下もしくは上記に記載の疾患がある人は、二次的な細菌感染症を発症するリスクがあります。
一部のケースでは、これによって入院を余儀なくされる場合があります。
また、オセルタミビルを使用してインフルエンザの感染期間を短縮することで、肺炎の発症リスクも軽減することができます。


Q.
低リスクの人がオセルタミビルを使用する理由とは?

A.
一部の人は、たとえ1日かそこらであっても、病気にかかる期間を短くするために、この薬を服用する価値があると言うでしょう。
このような人は、薬の使用を、仕事にできるだけ早く復帰する方法として考えています。
また、特にインフルエンザの蔓延期間中、幼い子供やお年寄りなど、他の人に移すリスクを軽減することができます。


Q.
この薬の服用に関する欠点はありますか?

A.
通常オセルタミビルの費用は、保険によって35~45ドルの範囲となります。
潜在的な副作用としては、中程度から軽度の吐き気や嘔吐、下痢があります。
そのため、薬によって短縮できる1日にどれだけの意味があるかを検討する必要があります。
オセルタミビルは、細菌感染症には効果がありません。
また、インフルエンザワクチンの代わりとはなりません。


Q.
オセルタミビルの入手方法とは?

A.
症状発症後48時間以内に、病院で入手することができます。
一度処方を受けたら、1日2回、5日間服用を続けます。


Q.
症状がインフルエンザによるものか、風邪によるものか区別するには?

A.
通常インフルエンザの症状として認識されるものとしては、高熱や喉の痛み、筋肉痛、咳、頭痛があり、その他鼻水が出ることもあります。
通常の風邪でも鼻水や咳が出ることがありますが、直ちに高熱もしくは筋肉や体の痛みが出ることはありません。


Q.
オセルタミビルの使用が適さない場合、その他の選択肢はありますか?

A.
私は、水分をたくさん摂って、休むことを推奨しています。
チキンスープや温かいお茶、蜂蜜を摂っても問題ありませんが、これらの食品の効果を示す科学的根拠はなく、むしろ快適さを高めるためのものです。

最も重要なのは水分補給です。出来る限り多くの水分を摂りましょう。
また、発熱を抑えることも大切です。
私は、タイレノールのジェネリック薬であるアセトアミノフェンと、アドビルやモトリン(イブプロフェン)のようなジェネリックの抗炎症薬を交互に服用することを推奨しています。
そして、インフルエンザはしばらく持続することがあるため、回復の時間をとりましょう。



<治療よりも、まず予防>
インフルエンザの予防策を講じることは、どんな治療法よりも優れています。
「何よりもまずはインフルエンザワクチンを受けることで皆が発症を予防できれば、ワクチンの効果は遥かに高まるでしょう。」とファイマン医師は言います。

インフルエンザシーズンの間、これは最も重要なメッセージとなるでしょう。
ファイマン医師の考えは、次の通りです。
「毎年インフルエンザワクチンを受けることで、自身と周りの人の健康維持に役立ちます。病気の人が家族や友人、同僚の他、患者や病院スタッフにウイルスを移すことがなくなります。」

また、インフルエンザの予防接種を受ければ、数日寝たきりになり、仕事の機会を損なうこともなくなります。
国全体で考えると、このような病欠日数は積み上がり、毎年何十億ドルもの生産性が失われています。

出典 2020年1月8日更新 health essentials『7 Answers on Tamiflu: Is It Best to Help You Fight Flu?』(2020年1月13日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/tamiflu-most-effective-if-you-are-at-risk-for-complications/