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抗高血糖薬の処方傾向の変化

抗高血糖薬の処方傾向の変化

(HealthDay)-3月4日に糖尿病と肥満のオンライン誌、「Diabetes, Obesity and

Metabolism」に発表された研究によれば、糖尿病や慢性腎臓病と高齢者の間で、グリブリドおよびチアゾリジンジオンを処方されるケースが減少傾向にあり、グリクラジドおよびジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤の処方が増加傾向であることがわかりました。

カナダ オンタリオ州ロンドンにあるウェスタン大学のクリスティンK.クレメンス医学博士と同僚は、糖尿病や慢性腎臓病の144,252人の高齢者を含む集団ベースの研究を行いました。
インスリン、スルホニル尿素、αグルコシダーゼ阻害剤、メトホルミン、チアゾリジンジオン、メグリチニド、およびジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤を処方されているか新たに処方された患者の割合について、2004年4月1日から2013年3月31日まで、四半期にて研究しました。
また、処方傾向はさらに、慢性腎疾患のステージによっても検査しました。

研究者は、治療を受けた患者の56.1%に処方された主な治療薬はメトホルミンであることがわかりました。
グリクラジドおよびジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤の処方の増加があった一方で、グリブリド(グリベンクラミド)とチアゾリジンジオン処方の減少が見られました。
メトホルミンは、ステージ4または5の疾患もしくは、慢性透析の患者で27.6%に処方された一方で、グリブリドは、ステージ3aから5の慢性腎疾患、または慢性透析の患者の48.6%に処方されました。
「慢性腎臓病の患者では、より安全な抗高血糖薬の処方に向けた傾向がありました。」と著者らは記しています。
「しかしながら、かなりの数の患者は、避けるべきである薬物療法を受け続けます。」

記事元: http://medicalxpress.com/news/2016-03