膵臓癌および乳癌への肥満の影響が明らかに

マサチューセッツ総合病院(MGH)の研究者らは、癌の進行を促進する肥満の能力の背後に新たなメカニズムを発見したようです。

臨床癌研究ジャーナルのオンラインに公開された彼らの報告によれば、研究チームは、肥満およびPlGF(胎盤増殖因子)と呼ばれる因子過剰との関連性を発見し、PlGFがその受容体VEGFR-1に結合する腫瘍内の免疫細胞上に発現され、腫瘍の進行を促進することを発見しています。
細胞および動物モデルにおけるそれらの知見は、患者の腫瘍サンプルと同様に、PlGFの/ VEGFR-1経路を標的とすることが肥満患者において特に有効であり得ることを示します。

「我々は、腫瘍促進する免疫細胞の肥満増加浸潤、および膵臓癌の増殖と転移を発見しました。」
と、本研究の共同筆頭著者で、MGHの腫瘍生物学部門における、スティール研究所の福村大医学博士は述べています。

研究では、このような腫瘍と診断された者の半数以上が、過体重または肥満であるため、膵臓癌および乳癌に対する肥満の影響に焦点を当てました。

また、大規模な多くの研究により、肥満が膵臓、乳癌および他のタイプの癌の死亡の危険性の増加につながることを発見しました。
しかし、以前の研究では肥満誘発性の膵臓癌および乳癌の進行のメカニズムは不明でした。

研究者は、最初に、肥満は、免疫抑制、腫瘍関連マクロファージと共に増加腫瘍炎症および浸潤に関連していたことを見出しました。
彼らはVEGFR-1は、腫瘍関連マクロファージの活性に影響を与える免疫抑制腫瘍環境を変化させることができる標的と肥満マウスにおける腫瘍増殖、PlGF、VEGFR-1に結合する分子の肥満における過剰発現を反映した結果の加速度を防ぐことを発見しました。
彼らはまた、PlGF/ VEGFR-1の相互作用を標的とすることが遺伝性肥満マウスモデルにおいて体重増加を防止する一方で糖尿病のような症状を悪化させてしまうこと、その悪化はまた有益な抗腫瘍効果を有していた一般的な糖尿病薬メトホルミンの使用により軽減さたことを発見しました。

「膵臓および乳癌患者の大多数は診断時に過体重または肥満であることで、不良な癌の予後と肥満を関連付けるメカニズムの中に潜在的な治療標的を裸出させることは、大幅に患者の転帰を改善し、この結合を破壊し救済策を開発する第一歩です。」
と、共同筆頭著者で、スティール研究所の所長である、ラケッシュ K. ジャイナ博士は述べています。
「この新しいメカニズム、癌の2タイプは肥満の影響が根底にあるという事実、それが他の癌タイプに適用できる腫瘍誘発の共通のメカニズムであることを示唆しています。」

研究の主執筆者であるスティール研究所のジョアン インシオ博士は次のように追加しました。
「肥満が膵臓癌および他の癌にどのように影響を与えるかを理解することは、私たちが、抗VEGFR-1治療が最も有益であろう患者を識別することができる、バイオメーカー(例えば、体重やPIGFの増加など)の特定に役立ちます。

また、私たちはより良い、抗VEGFなどの新規標的療法への反応の欠如を反映させるために、前臨床試験のひとつに体重を組み込む必要があります。炎症を標的とすることは、癌患者の主要なサブセットの臨床転帰を改善する可能性を秘めています。」

記事元: http://www.news-medical.net/news/20160212/
マサチューセッツ総合病院