FDAが低ニコチンタバコの販売を承認

2019年12月17日（HealthDay News）-火曜日の米国食品医薬品局は、ニコチンを削減した2銘柄のタバコの販売を承認しました。

“Moonlight（ムーンライト）”と “ Moonlight Menthol (ムーンライトメントール) ”は、従来のタバコよりもニコチンの含有量がはるかに少なく、成人の喫煙者の卒煙に役立つとの理由で、ゴーサインを出したとFDAは述べています。

「本日認可が下りたのは、喫煙中毒者のニコチン依存を減らすのに役立つ可能性を実証した最初のタバコ製品です。」

とFDAのタバコ製品センターの所長であるミッチ・ツェラー氏は述べています。

 

「それでも、本日認可された製品が実際に消費者への約束を果たしていることを保証するように、警戒し続けなければなりません。」

と彼は述べました。

「MoonlightとMoonlight Mentholがどのように販売されているかを厳密に監視します。また、販売会社が適用される法的要件や規制要件を順守しない　場合、また、これらの製品を使用する若者を含む、非喫煙者の数が著しく増加した場合、必要に応じて措置を講じます。」

とツェラー氏は述べました。

 

しかし、FDAは、ニコチンを削減したタバコを検討した結果、若者を含む非喫煙者がこれらのタバコを使い始める可能性は低いと結論付けました。

それらが試された人々はまた、従来のタバコを試された人々よりも中毒になる可能性が低くなりました。

米国で作られた従来のタバコのニコチン含有量は、平均して、タバコ1本あたり10mg ～14mgであるのに対し、新しく承認された2銘柄のタバコでは1本あたり0.2mg〜0.7 mgです。

どちらも22nd Century Group社が販売しています。

 

しかし、米国でタバコを販売することの承認は、それらが安全である、または「FDA承認」であることを意味するものではない、とFDAは指摘しました。

新しいタバコは、ニコチン含有量のみが従来のタバコと異なり、従来のタバコと同じ健康上のリスクをもたらします。

ある禁煙専門家はその評価についてうなずきました。

「FDAは、ニコチンを減らしたタバコを使用した喫煙者が喫煙量を減らし、場合によっては喫煙するタバコの数を減らしたと判断しましたが、　　　　　　　喫煙者を観察した私の経験では、禁煙薬を使用せずにニコチンやタバコの摂取量を減らそうとすると、彼らは一般的に不快になり、離脱症状を　　　　経験し、通常通りの喫煙パターンに戻るか、喫煙本数が逆に増えてしまうことがよくあります。」

と、ニューヨーク州グレートネックにあるノースウェルヘルスのタバコ規制センター所長、パトリシア・フォラン氏は述べました。

 

「これらのニコチンが削減された、たばこを試す他の喫煙者が一般的にどのように反応するかを見るのは興味深いです。」

と彼女は付け加えました。

 「タバコのニコチン濃度は低くても、これらのタバコに含まれる他の何千もの有害化学物質が削減されたようには思えません。」

FDAの動きは、トランプ政権が風味付き電子タバコを禁止する可能性を検討していることから始まりましたが、トランプ氏は最近の数週間で、その考えに消極的になっていると伝えられています。

 

十代の若者たちの電子タバコの使用は、近年急増しています。

火曜日の発表で、FDAはこの承認にもかかわらず、安全なたばこ製品などはなく、たばこ製品を今まで使用していない人は喫煙を始めるべきではないと強調しました。

「従来のタバコは、ニコチンへの依存症を作り出し、それを維持するように設計されています。」

とツェラー氏は述べました。

「2017年7月にタバコとニコチンを規制するFDAの包括的な計画が発表された際、ニコチン中毒の喫煙者がその依存を減らし、将来の世代がタバコに依存する可能性を減らす行動をとるという公約を掲げています。」

 

【以下のリンクより引用】

FDA Approves Sale of Low-Nicotine Cigarettes

Healthday