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Eスクーターは病院行きの近道なのか?

2019年12月3日(HealthDay News)- 電動スクーターはいたるところにあり、都市部に住むアメリカ人にとっては街を素早く移動できる方法を提供しています。

しかし、新しい研究では、それに飛び乗ることは、手首を骨折したり、さらに酷いと病院へ行かねばならない可能性を示唆しています。

「Eスクーターには特有のリスクがあります。」

と研究者であるインディアナ大学医学部の放射線科医、モーシン・ムフタール博士は警告しました。彼は、これらのスクーターはプラットフォームが狭く、操縦に調整が必要であり、時速15マイル〜20マイル(24km~32km)までの速度で移動できることを指摘しました。

ムフタール博士は、自転車とは対照的に、「急速に速度が上がり、また、速度を上げるには肉体的な努力が必要です。」

と述べました。

今年の初め、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究では、米国でのレンタル可能なスクーターの出現は2017年以降であることを指摘しています。

その調査により、65か所以上の都市が何らかの電子スクーターシステムを備えており、多くの場合に怪我はアルコールや薬物の使用が伴っていることがわかりました。

Eスクーターの使用者がどのようなトラブルに巻き込まれるかを正確に把握するために、ムフタール博士のチームは、Eスクーターによる事故後にインディアナポリスの緊急外来を訪れた36人の患者の記録を調べました(インディアナポリスでは、2018年9月にEスクーターの使用が合法化されました)。

患者は18歳から30歳の間で、男性と女性にほぼ均等に分かれていました。

19人は負傷と診断され、最も一般的には腕と脚のX線、または頭部または脊椎のCTスキャンによって診断されました。

負傷のほとんどは上肢に関係するもので、最も頻繁に怪我をするのは手首となっています。

 6人の患者が手首周辺で前腕骨折があり、それが最も一般的なタイプの怪我となっています。

追加の5つのケースでは、頭部、顔、手首、足首にさまざまな影響を与える軟部組織の損傷が含まれていました。

しかし緊急外来を除いてのEスクーターによる負傷はどのくらい一般的なのでしょうか?

「データ収集と分類が限られているため、電動レンタルスクーターに関連するすべての事故の正確な発生率を示すことは困難です。」

とムフタール博士は述べました。こういった事象は非常に新しいものなのです。

この意見に、ニューアークのラトガーズ・ニュージャージー医科大学の耳鼻咽喉科頭頸部手術科のレジデント医であるアミシャブ・ブレスラー博士は反応しました。

彼はこの最新の研究には関わりがありませんでしたが、Eスクーターが実際に同様の乗り物よりも多かれ少なかれ危険か伴うのかを知るのは難しいと示唆しました。

「これらはすべて、車に装備されている、保護具、シートベルト、エアバッグなどはないのに、非常に高速で進むことができます。」

とブレスラー博士は説明しました。

しかし、ユーザーの認識の違いがリスクの違いにつながる可能性があるとブレスラー博士は付け加えました。

自転車のユーザーは、信号機を尊重し、ヘルメットを着用することの利点をよくわかっていると彼は言います。

「しかし、Eスクーターに関してはそれが確立されていません。」

 「したがって、人々は、自転車では行わないリスクの高い操作を行う可能性があります。」

ムフタール博士は、この調査結果はヘルメットやハンド・リストガードなどの保護具の重要性を強調しており、ユーザーはまた、飲酒などによる影響下での運転による危険性に注意する必要があると言います。

ブレスラー博士はこれに同意しました。

 「人々が適切な予防策を講じ、常識的に使用することの重要性を十分に理解されていません。」

「ヘルメットを着用してください。交通法に従ってください。夜間は反射性のある衣服を着用し照明をつけてください。」

「そして、保護具を必要とする以上に、政策措置として、Eスクーターのユーザーに速度制限を課すことを検討すべきなのです。」

とムフタール博士は付け加えました。

一方、ムフタール博士とブレスラー博士は、事故が発生した場合に迅速に対応するということを勧めています。

リクリエーションで使う乗り物を使用している人は誰でも、けがを心配して転倒した後すぐに医師の診察を受ける必要があるとブレスラー博士は促しました。

「確かに、頭、顔、または脊椎が関与している事故があった場合、症状の発現が遅れる可能性があるため、直ちに医師の診察を受ける必要があります。」

とムフタール博士は付け加えました。

「腕、手、脚、足などの四肢を含む事故で、目に見える怪我がある場合、または目に見える怪我がなくても痛みが持続したり悪化した場合は、医師の診察を受ける必要があります。」

ムフタール博士と彼の同僚は、月曜日にシカゴで開催された北米放射線学会年次総会で彼らの発見を発表しました。

 

【以下のリンクより引用】

Are E-Scooters a Quick Ticket to the ER?

Health Day